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NBA

無所属の元オールスタービッグマン、カズンズの新天地候補は?

ダンクシュート編集部

2020.11.11

昨季はレイカーズと契約したカズンズ(中央)だが、開幕前にケガを負い、今年2月にチームから解雇された。(C)Getty Images

昨季はレイカーズと契約したカズンズ(中央)だが、開幕前にケガを負い、今年2月にチームから解雇された。(C)Getty Images

 デマーカス・カズンズは、数年前までリーグトップ5に入る実力派ビッグマンだった。2010年のドラフト1巡目5位でサクラメント・キングスに入団すると、2年目には平均ダブルダブルを達成。強力なポストプレーだけでなく、年を追うごとにシュート力とパスセンスも向上させ、オールスターには15年から4年連続で選出されるなど、順風満帆のキャリアを送っていた。

 しかし、ニューオリンズ・ペリカンズ在籍時の18年1月に左アキレス腱を断裂する大ケガを負い長期離脱。翌年には王者ゴールデンステイト・ウォリアーズと契約を結び、30試合の出場で平均16.3点、8.3リバウンドをあげたものの、初出場となったプレーオフで左大腿四頭筋を断裂し、平均7.6点、4.9リバウンドにとどまった。

 昨季はロサンゼルス・レイカーズと1年契約を結んだが、8月の練習中に左ヒザの前十字靱帯を断裂する大ケガで再び離脱。昨季は開幕から欠場が続き、2月にロースターに空きを作るため、キャリア初となる契約解除という憂き目に遭った。

 ただ、無所属になったとはいえまだ30歳。ビッグマンながらアウトサイドシュートを決められ、オフェンスの起点になることもできるプレースタイルは現代のバスケットにマッチする。『Fadeaway World』は、彼のベストな移籍先として3つのチームを挙げている。

・ボストン・セルティックス
・ロサンゼルス・クリッパーズ
・ゴールデンステイト・ウォリアーズ
 
 セルティックスは昨プレーオフでカンファレンス決勝まで勝ち進むも、マイアミ・ヒートに2勝4敗で敗退。フロントコートにはダニエル・タイス(203㎝)やロバート・ウィリアムズ三世(203㎝)らがいたが、ビッグマンの層の薄さとサイズ不足はシーズンを通じてチームの課題となっていた。カズンズがウォリアーズ時代のレベルに戻ることができれば、セルティックスにとって重要な戦力になるはずだ。

 昨季、優勝候補に挙げられながらプレーオフで期待を裏切り、批判を浴びたクリッパーズは、すぐに勝てるチームを作る必要がある。完全FAのモントレズ・ハレルの去就は未定で、イビツァ・ズバッツとジョアキム・ノアの力には限界がある。多彩な能力を持つカズンズを獲得すれば、オフェンス面でのアップグレードが期待できるだろう。

 来季のウォリアーズはステフィン・カリーとクレイ・トンプソンがケガから復帰するが、ビッグマンの層は厚いとは言い難い。ストレッチ5のカズンズはチームに新たなオプションを加えられる。守備はカズンズの専門分野ではないものの、18-19シーズン在籍時にはディフェンスでも存在感を放っていた。

 この3チーム以外にも、昨季途中まで所属していたレイカーズ復帰も噂されているカズンズ。10月に自身のTwitterにアップされた練習動画では、ドライブからのダンクやクロスオーバーから3ポイントを決めるなど、コンディションの良さをアピールしていた。19年のファイナルを最後に公式戦から遠ざかっている元オールスターは、どのチームで再出発を図るのか注目される。

構成●ダンクシュート編集部

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