シカゴ・ブルズで1991~93年、96~98年に2度の3連覇を成し遂げるなど、"バスケットボールの神様"と呼ばれ、引退して18年が経過した今なお、「G.O.A.T.(史上最高のプレーヤー)」論争でトップに君臨し続けている。
ジョーダンが最初に現役引退を発表した93年以降、世間の「ネクスト・ジョーダン」探しが加速。アンファニー・ハーダウェイ、グラント・ヒル、コビー・ブライアント、レブロン・ジェームズら数々の選手が候補に挙げられてきたが、昨季限りでプロ生活にピリオドを打ったヴィンス・カーターもその1人だった。オールスターのスラムダンク・コンテストで優勝し、驚異的な跳躍力を誇るなど共通点がある一方で、ジョーダンとカーターを指導した人物の目からすると、両者に"決定的な違い"があるという。
今回、『WAND TV』でスポーツアンカーを務めていたゴードン・ヴォイト氏とのインタビューで自身の見解を述べたのは、ノースウエスタン大のブライアン・ジェームズ・アシスタントコーチ(AC)だ。
現在64歳のジェームズACはこれまでにデトロイト・ピストンズ(95~98年)、トロント・ラプターズ(98~2001年)、ワシントン・ウィザーズ(01~03年)、ミルウォーキー・バックス(05~08年)、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ(10~13年)でアシスタントを歴任。ウィザーズ時代のジョーダン、全盛期のヒル、キャリア初期のカーターやトレイシー・マッグレディ、アンドレ・イグダーラら多くの実力者を指導してきた。
『ESPN』のNBAアナリストや、シアトル・スーパーソニックス(現オクラホマシティ・サンダー)のスカウトも経験したジェームズACはまず、歴代3位の通算1541試合出場、同6位の3ポイント成功数(2290本)、同22位の2万5728得点を誇るカーターを称えている。
「ヴィンスは素晴らしい選手だった。試合の勝負所でボールを欲しがる姿勢が好きだった。そして、信じられないようなウイニングショットを何本も決めた」
しかし、ジェームズACは2001年のプレーオフシリーズを引き合いに出し、間接的にカーターはジョーダンには及ばないと持論を展開した。
「私にとってひとつのハイライトを挙げるなら、ファーストラウンドで(ニューヨーク)ニックスを5戦で破って、フィラデルフィア(シクサーズ)との対戦でヴィンスとアレン・アイバーソンが激突したカンファレンス準決勝だ。第7戦のラストショットまで勝負はもつれ、ヴィンスはシュートを外した。ヴィンスとマイケルの違いは、マイケルがキラー(とどめを刺す選手)だということだ。マイケルは毎晩それを遂行したが、ヴィンスは常にそれを体現できたわけではなかった」
ブルズで最後の優勝を果たした98年のNBAファイナル第6戦で残り5.2秒から決勝弾を決め、伝説の"ラストショット"として歴史に刻まれるなど、他の追随を許さない勝負強さを誇示してきたジョーダン。ファイナルの舞台に6度立ち、そのいずれもリーグタイトルを獲得した男は、唯一無二の"キラー"と言ってもいいだろう。
構成●ダンクシュート編集部
【PHOTO】引退後もその影響力は絶大!NBAの頂点に君臨するバスケットボールの"神様"マイケル・ジョーダン特集
ジョーダンが最初に現役引退を発表した93年以降、世間の「ネクスト・ジョーダン」探しが加速。アンファニー・ハーダウェイ、グラント・ヒル、コビー・ブライアント、レブロン・ジェームズら数々の選手が候補に挙げられてきたが、昨季限りでプロ生活にピリオドを打ったヴィンス・カーターもその1人だった。オールスターのスラムダンク・コンテストで優勝し、驚異的な跳躍力を誇るなど共通点がある一方で、ジョーダンとカーターを指導した人物の目からすると、両者に"決定的な違い"があるという。
今回、『WAND TV』でスポーツアンカーを務めていたゴードン・ヴォイト氏とのインタビューで自身の見解を述べたのは、ノースウエスタン大のブライアン・ジェームズ・アシスタントコーチ(AC)だ。
現在64歳のジェームズACはこれまでにデトロイト・ピストンズ(95~98年)、トロント・ラプターズ(98~2001年)、ワシントン・ウィザーズ(01~03年)、ミルウォーキー・バックス(05~08年)、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ(10~13年)でアシスタントを歴任。ウィザーズ時代のジョーダン、全盛期のヒル、キャリア初期のカーターやトレイシー・マッグレディ、アンドレ・イグダーラら多くの実力者を指導してきた。
『ESPN』のNBAアナリストや、シアトル・スーパーソニックス(現オクラホマシティ・サンダー)のスカウトも経験したジェームズACはまず、歴代3位の通算1541試合出場、同6位の3ポイント成功数(2290本)、同22位の2万5728得点を誇るカーターを称えている。
「ヴィンスは素晴らしい選手だった。試合の勝負所でボールを欲しがる姿勢が好きだった。そして、信じられないようなウイニングショットを何本も決めた」
しかし、ジェームズACは2001年のプレーオフシリーズを引き合いに出し、間接的にカーターはジョーダンには及ばないと持論を展開した。
「私にとってひとつのハイライトを挙げるなら、ファーストラウンドで(ニューヨーク)ニックスを5戦で破って、フィラデルフィア(シクサーズ)との対戦でヴィンスとアレン・アイバーソンが激突したカンファレンス準決勝だ。第7戦のラストショットまで勝負はもつれ、ヴィンスはシュートを外した。ヴィンスとマイケルの違いは、マイケルがキラー(とどめを刺す選手)だということだ。マイケルは毎晩それを遂行したが、ヴィンスは常にそれを体現できたわけではなかった」
ブルズで最後の優勝を果たした98年のNBAファイナル第6戦で残り5.2秒から決勝弾を決め、伝説の"ラストショット"として歴史に刻まれるなど、他の追随を許さない勝負強さを誇示してきたジョーダン。ファイナルの舞台に6度立ち、そのいずれもリーグタイトルを獲得した男は、唯一無二の"キラー"と言ってもいいだろう。
構成●ダンクシュート編集部
【PHOTO】引退後もその影響力は絶大!NBAの頂点に君臨するバスケットボールの"神様"マイケル・ジョーダン特集