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NBA

日本で新シーズンのスタートを切った王者ラプターズ。新エースのシアカムは「また新たな旅路が始まる」

ダンクシュート編集部

2019.10.11

ラプターズはジャパンゲームで上々の仕上がりを披露。シアカムをはじめ特に若手の活躍が光った。写真:滝川敏之

ラプターズはジャパンゲームで上々の仕上がりを披露。シアカムをはじめ特に若手の活躍が光った。写真:滝川敏之

 昨季、球団史上初優勝を飾ったラプターズは、王者として臨む2019-20シーズンを日本で迎えた。10月8日と10日、さいたまスーパーアリーナにて行なわれたジャパンゲームでロケッツと2試合を戦い、第1戦では終盤に流れを掴み逆転勝利。10日の第2戦は敗れたものの、司令塔のカイル・ラウリーを欠くなかでそれぞれの選手が持ち味を発揮した。

 そもそも今季のラプターズはNBAチャンピオンという立場ではあるものの、ファイナルMVPのカワイ・レナードやダニー・グリーンが抜けたことで、選手たちはチャレンジャーとしての意識が強い。そのなかで特に新たにエースとして期待されているのが、昨季MIP(最優秀躍進選手)に輝いたパスカル・シアカムだ。

 25歳のエース候補は、日本での2試合合計でチーム最多の40得点をマーク。両日ともに2万人超えの大観衆が詰めかけたジャパンゲームについて「素晴らしかった。(会場にいた)誰もがNBAファンでとてもエキサイティングだったよ」とコメント。また「夏の間もずっとトレーニングを続けてきた。これからまた新たな旅路が始まる。昨季は素晴らしい経験ができたけど、今季も目標は同じ。また1年間戦い続けるだけさ」と約2週間後に迫った開幕に向けて決意を語った。
 指揮官のニック・ナースHCも、シアカムのさらなる躍進に大きな期待を寄せている。「昨季もカワイ(レナード)はすべての試合に出たわけではなく、彼抜きで戦うことも多かった。今季はパスカルがオフェンスのファーストオプションになるだろう。彼は(プロ入りした)2年前に比べてシューティングも向上しているし、さらに成長を促していきたい。今季はさらに平均5~6点上げられると思う」。

 今季のラプターズはシアカム以外にも、フレッド・ヴァンブリートやノーマン・パウエルら20代中盤の選手が中核を担っていくことになる。さらにジャパンゲームで存在感を見せたルーキーのテレンス・デイビスやOG・アヌノビー、クリス・ブーシェらも「ローテーションに入るかもしれない」とナースHCが語るように、世代交代を図りつつ、2度目のチャンピオンシップ獲得を目論んでいる。

 今回のジャパンゲームで輝きを放ったラプターズの新世代たちが、これから始まるシーズンでどんな活躍を見せるのか。日本の地でスタートを切った王者の挑戦を、楽しみに見届けたい。

構成●ダンクシュート編集部
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