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NBA

バックス戦でショット不振に終わった八村塁を指揮官が高評価「彼は堅実だったと思う」

秋山裕之

2019.10.15

バックス戦ではショットが不調に終わった八村だが、両軍最多の12リバウンドとインサイドで奮闘した(C)Getty Images

バックス戦ではショットが不調に終わった八村だが、両軍最多の12リバウンドとインサイドで奮闘した(C)Getty Images

 1013日(日本時間14日)、八村塁の所属するウィザーズはプレシーズンマッチ4戦目に、昨季リーグトップの6022敗を記録したバックスと対戦した。

 先発で登場した八村は、出場3戦目にして初となるダブルダブル(10得点・12リバウンド)に加え、3スティールをマークしたものの、チームは108115でバックスに敗れた。

 この試合、バックスはエースのヤニス・アデトクンボが欠場したため、八村はFIBAワールドカップのトルコ戦でも対決したアーサン・イリャソワとマッチアップ。ダブルダブルという結果を残した半面、フィールドゴールが31%(4/13)、フリースローは13%(1/8)と不発。ターンオーバーも4本と、精彩を欠いていた。

 それでも、NBAキャリア11年を誇るイリャソワとのマッチアップについて「どう考えても、(相手の方が)すごく経験があります。僕もそういうところは、これからどんどん学んでいけるんじゃないかなと思います」と八村が前向きに捉えていたことは良い兆候と言っていいだろう。

 試合後、ウィザーズのスコット・ブルックス・ヘッドコーチは八村のパフォーマンスについて「彼は競い合っていたし、ショットがなかなか入らないなかでリバウンドを奪っていたことが良かったね」と評価し、こう続けている。
「もしショットの調子が良くても、50%は落ちるもの。そのなかで、私が好きなのは彼がどのように競い合っていたかということ。リバウンドをもぎ取り、このチームに機会をもたらしてくれた。第4クォーターにはリズムも少し良くなっていたしね。ショットの調子が良くはなかったとはいえ、彼は堅実だったと思う」

 ブルックスHCが語ったように、八村はショットが不調のなか、主にリバウンド面で奮闘。オフェンシブ・リバウンド7本を含む12リバウンドは両チームトップの数字だった。これまでのプレーぶりから見ても、先発パワーフォワードとして開幕戦を迎えることはほぼ確実という位置にまで来ている。

 ウィザーズの開幕戦は23日(同24日)のマーベリックス戦。現状、ウィザーズの予想スターターはバックコートにイシュ・スミスとブラッドリー・ビール、フロントコートに八村とトーマス・ブライアントという布陣となっており、スモールフォワードのスポットを複数の選手が争っている。

 ちなみに、「僕も楽しみにしていました」と明かしたアデトクンボとのマッチアップは、来年1月28日(同29日)に行なわれるシーズン初戦まで持ち越しに。

 昨季のシーズンMVP(アデトクンボ)と、日本が誇る至宝(八村)のマッチアップは、約3か月も先のことになるものの、ハードワークが身上の両者だけに、コート上で激しいマッチアップを演じてくれるに違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)
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