10月17日、ワシントン・ウィザーズはワシントンD.C.にある『National Museum of African American History and Culture』(『NMAAHC』)にてイベントを開催し、エースのブラッドリー・ビールや八村塁がシーズンチケットホルダーたちと交流を図った。
ウィザーズ公式特派員を務めるザック生馬氏によると、この日行なわれた練習でも八村はスターター組としてプレー。現在、ウィザーズの先発陣は、バックコートにイシュ・スミスとビール、フロントコートにはダービス・ベルターンス、トーマス・ブライアント、そして八村が名を連ねているという。
そんななか、ウィザーズの日本語版公式ツイッターにて、18年から2年連続でオールスターに選出されているリーダーのビール、指揮官のスコット・ブルックス・ヘッドコーチ(HC)が八村についてコメントしていたので紹介したい。
今月上旬、八村について「彼は僕らにとって非常に価値のあるピース」と語っていたビールは、トレーニングキャンプ、プレシーズンをともに過ごしてみて、「自分の若かった頃を思い出すね」と切り出すと、こう続けていた。
「彼は謙虚だし、大人しいんだ。僕よりも大人しいかもしれないね。彼は本当に一生懸命やっているし、(ルーキーだけど)何も心配することはない。やるべきことをしっかりやっているんだ。このチームに来てくれて嬉しいよ」
八村はルーキーのため、遠征前にチームメイトたちの食べ物を買ったり、先輩の荷物持ちを担当することもあるのだが、ことプレーについてはまったく問題なく、「ああしろ、こうしろ、といちいち言うこともないんだ。最小限の指示で済むからね。彼は本当に飲み込みが早い」と、八村は見事にアジャストしているとビールは言う。
また、ブルックスHCは「彼はこれまで、いろんなコーチからいい指導を受けてきた。正しいバスケットボールのやり方を教わってきたんだと思う。無駄なショットは放たないし、与えられたことに対してミスすることも少ない。集中力が高く、常に落ち着いている。彼にはすばらしい要素がたくさんあるよ」と期待を寄せていた。
そして「これまで私がコーチングしてきた中で、最も大人っぽい21歳。こんなに大人びた21歳はむしろ珍しいね。実践の中で苦労することもあるだろうが、レギュラーシーズン82試合すべてで大活躍できるとは思っていない。でも彼なら1試合1試合を大切にして臨んでくれるはずさ」と評した。
八村はウィザーズのロースターの中でも若い部類に入る21歳だが、「私だけでなく、チームメイトたちからも信頼を得ている」(ブルックスHC)だけでなく、「こんなに頼りにできる若い選手は稀だ。私はこれまで、たくさんの若い選手たちをコーチングしてきたけど、その中でもトップなんじゃないかな。毎試合、本当に一生懸命やってくれるんだ。きわめてコーチングしやすい選手だと思うよ」と高評価。
ウィザーズは18日(日本時間19日)にフィラデルフィア・セブンティシクサーズとのプレシーズン最終戦を行い、23日(同24日)にダラス・マーベリックスとのシーズン開幕戦に臨むこととなる。
開幕まで約1週間。日本だけでなく、ワシントンDCの期待を一身に背負った八村の動向から、今後も目が離せない。
文●秋山裕之(フリーライター)
ウィザーズ公式特派員を務めるザック生馬氏によると、この日行なわれた練習でも八村はスターター組としてプレー。現在、ウィザーズの先発陣は、バックコートにイシュ・スミスとビール、フロントコートにはダービス・ベルターンス、トーマス・ブライアント、そして八村が名を連ねているという。
そんななか、ウィザーズの日本語版公式ツイッターにて、18年から2年連続でオールスターに選出されているリーダーのビール、指揮官のスコット・ブルックス・ヘッドコーチ(HC)が八村についてコメントしていたので紹介したい。
今月上旬、八村について「彼は僕らにとって非常に価値のあるピース」と語っていたビールは、トレーニングキャンプ、プレシーズンをともに過ごしてみて、「自分の若かった頃を思い出すね」と切り出すと、こう続けていた。
「彼は謙虚だし、大人しいんだ。僕よりも大人しいかもしれないね。彼は本当に一生懸命やっているし、(ルーキーだけど)何も心配することはない。やるべきことをしっかりやっているんだ。このチームに来てくれて嬉しいよ」
八村はルーキーのため、遠征前にチームメイトたちの食べ物を買ったり、先輩の荷物持ちを担当することもあるのだが、ことプレーについてはまったく問題なく、「ああしろ、こうしろ、といちいち言うこともないんだ。最小限の指示で済むからね。彼は本当に飲み込みが早い」と、八村は見事にアジャストしているとビールは言う。
また、ブルックスHCは「彼はこれまで、いろんなコーチからいい指導を受けてきた。正しいバスケットボールのやり方を教わってきたんだと思う。無駄なショットは放たないし、与えられたことに対してミスすることも少ない。集中力が高く、常に落ち着いている。彼にはすばらしい要素がたくさんあるよ」と期待を寄せていた。
そして「これまで私がコーチングしてきた中で、最も大人っぽい21歳。こんなに大人びた21歳はむしろ珍しいね。実践の中で苦労することもあるだろうが、レギュラーシーズン82試合すべてで大活躍できるとは思っていない。でも彼なら1試合1試合を大切にして臨んでくれるはずさ」と評した。
八村はウィザーズのロースターの中でも若い部類に入る21歳だが、「私だけでなく、チームメイトたちからも信頼を得ている」(ブルックスHC)だけでなく、「こんなに頼りにできる若い選手は稀だ。私はこれまで、たくさんの若い選手たちをコーチングしてきたけど、その中でもトップなんじゃないかな。毎試合、本当に一生懸命やってくれるんだ。きわめてコーチングしやすい選手だと思うよ」と高評価。
ウィザーズは18日(日本時間19日)にフィラデルフィア・セブンティシクサーズとのプレシーズン最終戦を行い、23日(同24日)にダラス・マーベリックスとのシーズン開幕戦に臨むこととなる。
開幕まで約1週間。日本だけでなく、ワシントンDCの期待を一身に背負った八村の動向から、今後も目が離せない。
文●秋山裕之(フリーライター)