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「ウォリアーズは十分な駒を持っていない」リラードの“故郷”行きの噂をローズが一刀両断!<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2021.07.19

“ディープスリー”が売りのリラード(右)とカリー(左)のコンビは大きな話題を呼びそうだが、移籍が実現する可能性は……。(C)Getty Images

“ディープスリー”が売りのリラード(右)とカリー(左)のコンビは大きな話題を呼びそうだが、移籍が実現する可能性は……。(C)Getty Images

 ポートランド・トレイルブレイザーズのデイミアン・リラードは、言わずと知れたチームを象徴する大黒柱だ。プロ入り9年間をブレイザーズ一筋で過ごしてきたなか、今オフはトレードの噂が過熱し、『The Athletic』は「ゴールデンステイト・ウォリアーズが水面下でリラード獲得のトレードを画策」と報じた。しかし、元NBA選手のジェイレン・ローズは、この案を一刀両断している。

 2012年にブレイザーズに入団したリラードは9年目の2020-21シーズン、67試合に出場してリーグ3位の平均28.8点、7.5アシストをマーク。しかし、プレーオフでは2年連続で1回戦負けを喫し、「リラードが不安になっているという噂がある」と伝えられるなど、移籍話が取り沙汰されるようになった。

『The Athletic』によれば、ウォリアーズがすでにブレイザーズへ問い合わせをし、議論が行なわれているという。アンドリュー・ウィギンズ、ジェームズ・ワイズマン、今年のドラフト1巡目7位、14位指名権がメインの提示条件と目され、仮にステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、リラードと現代NBA屈指の長距離砲3人がウォリアーズで揃い踏みとなれば、対戦相手にとってはガードするのはより困難な状況となる。

 リラードの故郷がウォリアーズの地元にほど近い、カリフォルニア州オークランドというのも、移籍の可能性を匂わす要素だ。しかし、2000年にMIP(最も成長した選手)を受賞するなど左利きのオールラウンダーとして活躍し、現在『ESPN』のアナリストを務めるローズは、ポッドキャスト番組「Jalen & Jacoby」で、トレードは「不可能」と断定した。
 
「デイミアン・リラードがどれだけオークランドを愛しているかは知っている。ホームのファンの前でなら、素晴らしいプレーを見せるだろう。しかし、ブレイザーズはチャンシー・ビラップスを新しい指揮官として招聘し、リラードも最低3年の契約が残っている(2024-25シーズンはプレーヤーオプション)。

 リーグではアンタッチャブルなシューターが3~4人いて、1人がトレイ・ヤング(アトランタ・ホークス)、残りの2人がステフ(カリー)とリラードだ。このトレードが起こり得ると思う? それは不可能だ。ロースターを隅々まで見ても、ウォリアーズはリラードを獲得するための十分な駒を持っていない」

 机上では長距離砲トリオの共存は夢のある話だが、ウォリアーズの絶対的エースであるカリーとリラードはポジションがかぶっており、ディフェンスの不安が膨らむ点など、懸念材料も少なくない。何より、ブレイザーズはリラードを放出する必要性がないとローズは主張している。

「今、ブレイザーズにはリーグ全体でもトップ8に入るプレーヤーであるリラードがいる。私だとしたら、聞く耳を持たないよ」

 今年のNBAドラフトは7月29日(日本時間30日)に予定されており、残り2週間はリラード、そしてウォリアーズ周辺は騒がしくなりそうだ。

構成●ダンクシュート編集部
 
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