8月2日(日本時間3日、日付は以下同)に迎えたフリーエージェント(FA)との交渉解禁初日。今年のNBAファイナルでミルウォーキー・バックスに敗れたフェニックス・サンズは、控えポイントガードのキャメロン・ペインと3年1900万ドル(約20億7100万円)で再契約、さらにはデンバー・ナゲッツからビッグマンのジャベール・マギーと1年500万ドル(約5億4500万円)で契約した。
そしてプレーヤーオプションを破棄して完全FAとなったクリス・ポールとは4年約1億2000万ドル(約130億8000万円)という超大型再契約を結んだ。これにより、サンズはデビン・ブッカー、ディアンドレ・エイトン、ミカル・ブリッジズ、ジェイ・クラウダーにポールという昨季の先発陣をキープすることに成功。
2018年のオフ、ヒューストン・ロケッツに在籍していた33歳のポールは、今回と同じく4年約1億2000万ドルでチームと再契約を結んだが、その際には「NBA史上最悪な契約」という声もあった。
しかし、翌19年に移籍したオクラホマシティ・サンダーでは若いチームを見事にまとめ、予想外のプレーオフ進出。そしてサンズでは11シーズンぶりのプレーオフ返り咲きを決め、ファイナルまで導いた。
ポール自身も2年連続でオールスターとオールNBA2ndチームに選出。"ポイント・ゴッド"と呼ばれる司令塔は、36歳となった今でもリーグ屈指の実力者であることを証明した。
とはいえ、契約最終年には40歳となるだけに、この契約に「高額すぎる」という声があるのも無理はない。もしケガで長期離脱してしまえば、チームのサラリーキャップにも甚大な影響をもたらしてしまう。
もっとも、『FOX SPORTS』でNBAアナリストを務めるリック・ビューカーによると、今回の契約で全額保障されているのは最初の2年間だけで、3年目は部分保障、4年目は無保証になっているという。
そのため、2年目終了後はサラリーキャップを圧迫しすぎない年俸に収まる可能性もある。もちろん、ポールが現在のプレーレベル維持できれば問題ないのだが、長年身体を酷使して戦ってきただけに、ケガのリスクがあることも事実だ。
ロサンゼルス・レイカーズやロサンゼルス・クリッパーズ、デンバー・ナゲッツ、ユタ・ジャズといった上位チームが巻き返しを狙うなか、サンズは来季もウエストを制することができるのか。その鍵を握っているのはポールと言っても過言ではない。
文●秋山裕之(フリーライター)
そしてプレーヤーオプションを破棄して完全FAとなったクリス・ポールとは4年約1億2000万ドル(約130億8000万円)という超大型再契約を結んだ。これにより、サンズはデビン・ブッカー、ディアンドレ・エイトン、ミカル・ブリッジズ、ジェイ・クラウダーにポールという昨季の先発陣をキープすることに成功。
2018年のオフ、ヒューストン・ロケッツに在籍していた33歳のポールは、今回と同じく4年約1億2000万ドルでチームと再契約を結んだが、その際には「NBA史上最悪な契約」という声もあった。
しかし、翌19年に移籍したオクラホマシティ・サンダーでは若いチームを見事にまとめ、予想外のプレーオフ進出。そしてサンズでは11シーズンぶりのプレーオフ返り咲きを決め、ファイナルまで導いた。
ポール自身も2年連続でオールスターとオールNBA2ndチームに選出。"ポイント・ゴッド"と呼ばれる司令塔は、36歳となった今でもリーグ屈指の実力者であることを証明した。
とはいえ、契約最終年には40歳となるだけに、この契約に「高額すぎる」という声があるのも無理はない。もしケガで長期離脱してしまえば、チームのサラリーキャップにも甚大な影響をもたらしてしまう。
もっとも、『FOX SPORTS』でNBAアナリストを務めるリック・ビューカーによると、今回の契約で全額保障されているのは最初の2年間だけで、3年目は部分保障、4年目は無保証になっているという。
そのため、2年目終了後はサラリーキャップを圧迫しすぎない年俸に収まる可能性もある。もちろん、ポールが現在のプレーレベル維持できれば問題ないのだが、長年身体を酷使して戦ってきただけに、ケガのリスクがあることも事実だ。
ロサンゼルス・レイカーズやロサンゼルス・クリッパーズ、デンバー・ナゲッツ、ユタ・ジャズといった上位チームが巻き返しを狙うなか、サンズは来季もウエストを制することができるのか。その鍵を握っているのはポールと言っても過言ではない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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