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「この街が僕を育ててくれた」ウォーカーの揺るぎない“NY愛”。ニックス移籍は「完璧なタイミング」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2021.08.19

ウォーカーは8月10日にニックスと契約。キャリア11年目で初めて地元球団でプレーすることになった。(C)Getty Images

 8月17日、同月10日にニューヨーク・ニックスと2年契約を結んだケンバ・ウォーカーが入団会見を行なった。ウォーカーはニューヨーク州ブロンクス出身、キャリア11年目にして初となる地元凱旋を『Yahoo Sports』が伝えている。

 高校までニューヨークで過ごし、大学も地元にほど近いコネティカット大に進んだウォーカーは、2011年のドラフト1巡目9位でシャーロット・ボブキャッツ(現ホーネッツ)に入団。チームの看板選手として8年間プレーしたのち、19年から昨季まではボストン・セルティックスで活躍した。

 17年から4年連続でオールスターに選出されるなどリーグ随一の選手となったウォーカー。185センチの司令塔はシャーロットでもボストンでも多くのファンから愛され、自身も街とチームを愛したが、地元であるニューヨークに対する愛は特別なようだ。

「この街が僕を育ててくれたんだ。この街があるからこそ、僕は今プレーできている。ファンのみんなはそれを知っているよ」
 
 今年6月にウォーカーはセルティックスからオクラホマシティ・サンダーへトレード。しかし8月にサンダーとの契約バイアウトに合意してフリーエージェントとなり、故郷チームとの契約に至った。わずか数か月で2度の移籍と31歳のベテランにとっては慌ただしいオフとなったが、「自分を信じてくれている」というニューヨークのファンのためとなれば、そんな苦労も大したことではないという。

「みんなが自分のことを信じてくれていることにとても興奮している。それこそ自分に必要なもの。誰かが自分を信じてくれるだけでいいんだ。ニューヨークのファンはそうしてくれるし、とても感謝しているよ」

 昨季ウォーカーは平均19.3点、4.9アシストを記録した一方で、左ヒザのケガもあってキャリアワーストとなる43試合の出場にとどまった。今季も故障の影響でプレータイムが限られる可能性もあるが、それでも本格派の司令塔を長らく求めていたニックスにとって、チームメイトのシュートチャンスを演出できるウォーカーの加入はプラスとなるはずだ。

 会見でウォーカーは今回の移籍について「完璧なタイミング」と語った。今のところ相思相愛に見える両者のマッチングは、ニューヨークのファンを満足させる結果をもたらすことができるか。

構成●ダンクシュート編集部
 
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