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「全員が揃えば、誰も俺たちを倒せない!」ハーデンがネッツ初優勝に向けて自信<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.08.20

ハーデン(左)は今季のネッツについて「俺たちにはすべてが揃っている」と自信を示した(C)Getty Images

 2020-21シーズン、ブルックリン・ネッツは、アキレス腱断裂からケビン・デュラント、右肩のケガからカイリー・アービングが復帰。優勝候補の一角として開幕を迎えた。

 1月中旬には4チーム間のトレードでヒューストン・ロケッツからジェームズ・ハーデンを手に入れ、デュラント、ハーデン、アービングのビッグ3を形成。デュラントとハーデンがハムストリングを痛め、アービングが個人的な事情でチームを離脱するなど3人がコートで共演する機会は少なかったものの、プレーオフ前に揃ったことで意気揚々とポストシーズンに臨んだ。

 1回戦はボストン・セルティックス相手に4勝1敗で突破したものの、ミルウォーキー・バックスとのカンファレンス・セミファイナル初戦でハーデンが再びハムストリングを負傷。さらにアービングも右足首を痛め、デュラントが驚異的なパフォーマンスも及ばず第7戦の末に姿を消した。

 今夏、デュラントこそアメリカ代表の大黒柱として東京オリンピックへ出場し、金メダルとMVPを獲得した。だが、ハーデンはハムストリングのケガを完治させるべく出場を辞退し、新シーズンに向けて準備を整えている。
 
 8月19日に『Sports Illustrated』へ掲載されたインタビューのなかで、ハーデンは「全員が揃えば、誰も俺たちを倒すことなんてできないね」と自信を見せていた。

 ネッツは今夏、シューターのランドリー・シャメットと万能フォワードのジェフ・グリーンが退団。だがシャメットの見返りとしてジェボン・カーターを獲得したことに加え、ブルース・ブラウンがクォリファイングオファーを受け入れて残留、ブレイク・グリフィンとも再契約を結んだ。

 さらにFA戦線でパティ・ミルズ、ジェームズ・ジョンソン、ディアンドレ・ベンブリーとも契約したことで、依然としてリーグ最高級の豪華戦力を有している。

「欠けているものなんてない。俺たちにはすべてが揃っている。自分たちが何をすべきかを理解しているんだ。重要なのは皆が健康体でいることだが、今シーズンはできるさ。俺たちはシーズン全体を一丸となってプレーできることを楽しみにしている。それがエキサイティングなところさ」
 
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「俺が最もフォーカスしているのは、全員を巻き込んでプレーさせること」