NBA

エイトンの薬物違反でサンズに大ダメージ。エースのブッカーは「この問題がチームの結束を高める」と団結を強調

ダンクシュート編集部

2019.10.27

好調なスタートを切ったサンズだが、エイトンが薬物規定違反で離脱。早くも先行きに暗雲が立ち込めることに。(C)Getty Images

 1023日の開幕戦でサクラメント・キングスに124-95で完勝し、長く続いた低迷期からの脱却を予感させたフェニックス・サンズ。しかし一夜明けた24日、先発センターのディアンドレ・エイトンが薬物規定に違反したことが判明し、リーグから25試合の出場停止処分が下された。

 今回の検査で、エイトンは禁止薬物に指定されている利尿剤の陽性反応があったとのこと。ただ本人は意図していなかったようで、「家族や球団関係者、チームメイト、ファンを含めたフェニックスのコミュニティ全員に謝罪したい。故意の服用ではなく、気づかないうちに摂取してしまった」と球団を通じて声明を発表。処分の軽減をリーグに求めている。

 2018年のドラフトで全体1位指名を受けたエイトンは、ルーキーイヤーの昨季は平均16.3点、10.3リバウンドをマーク。開幕戦でも18得点、11リバウンドを奪い勝利に貢献するなど、今やサンズのインサイドの柱として不可欠な存在となっている。
 
 エースのデビン・ブッカーは「彼を失うのは不運だが、俺たちはそれを乗り越えなければならない。チームにとってシーズンの障壁となるだろうけど、この問題が俺たちの結束を高めてくれると思う」と騒動について言及。ゼネラルマネージャーのジェームズ・ジョンソンも「処分を受けている間、彼がコート内外で成長できるよう支えていきたい」と、全面的にサポートする姿勢を示している。

 エイトンの離脱後、最初の試合となった25日のデンバー・ナゲッツ戦では、強豪相手に延長戦の末107-108と惜敗。頼れるビッグマンを失った影響は大きく、敵将のマイク・マローンも「サンズに彼の代わりを務めることができる選手はいない」と、相手の台所事情の苦しさについてコメントした。

 
それでも翌日のロサンゼルス・クリッパーズ戦はブッカーが30得点を稼ぎ出し、130-122で今季の優勝候補から大金星を奪取した。

 このまま処分が変わらなければ、エイトンの復帰は
12月17日の敵地クリッパーズ戦となる。ここまで2勝1敗とまずまずのスタートを切っているだけに、彼の穴をチーム全体でカバーし、なんとかこの苦境を乗り切りたいところだ。

構成●ダンクシュート編集部
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