専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

「己を鍛えなければ、長く生き残れない」レイカーズ復帰のロンドが自身へ“否定的な連中”を一蹴!<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.09.01

ロンドは2018年から2年間在籍したレイカーズに2年ぶりの復帰を果たした。(C)Getty Images

ロンドは2018年から2年間在籍したレイカーズに2年ぶりの復帰を果たした。(C)Getty Images

 現地時間8月31日、2シーズンぶりにロサンゼルス・レイカーズへ復帰したラジョン・ロンドが入団会見を行なった。

 一昨季にレイカーズで自身2度目のチャンピオンとなった司令塔は、昨季はアトランタ・ホークスとロサンゼルス・クリッパーズに在籍。8月にトレードでメンフィス・グリズリーズへ移籍したが、同28日に解雇され、30日にレイカーズに復帰した。

 レブロン・ジェームズも舌を巻くほどの高いバスケットボールIQを誇る35歳のベテランが加わったレイカーズは、今季の優勝候補であると同時に、ベテラン陣のケガによる長期離脱が懸念されている。それだけに長丁場を戦い抜いての王座獲得に疑問視する声もあるが、ロンドはむしろポジティブに見ていた。

「賢さというのは、チャンピオンシップを勝ち取るうえで間違いなく鍵になる。このチームはその賢さが豊富で、年齢と経験をコートへ持ち込むことができるのは間違いない」

 今季のレイカーズにはカーメロの37歳を筆頭に、レブロンとマルク・ガソル、トレバー・アリーザが36歳とベテラン揃いだが、ロンドは問題視していない。

「自分たちに対して否定的な連中へ、僕らの年齢を厄介だと思わせることを楽しみにしている。己を鍛えなければ、このリーグで長く生き残れないということを思い知らせてやるさ」
 
 ロンドの復帰で最も恩恵を受けるのはレブロンかもしれない。スターターにウエストブルック、ベンチにロンドというプレーメーカーの存在は、レブロンが司令塔を務める機会は減るだろうが、長いシーズンを考えればプラスに働くはずだ。

 また、ロンドはアンソニー・デイビスを生かす方法を熟知している。トランジションで真価を発揮するウエストブルックとは違って、ハーフコートでチームを機能させられるため、安心してボールを託せるだろう。

 ウエストブルックはリーグきっての個性派ではあるものの、ロンドは「練習ですごく興奮するし、たくさんのエナジーが生まれるさ。彼や他の選手たちとプレーすることで、これまで以上に激しい競争になるのが楽しみだ。闘争心旺盛な選手が多いし、すごいチームになるさ。そこで僕は毎日、自分を磨いていけることを楽しみにしている」と語る。

 そして自身3度目のNBAチャンピオンを目指す生粋の司令塔は「僕らは(優勝)パレードをしていない。王者になって1年以上も経過しているのにね。だからこそ、僕らはまた優勝したいんだ。当然、僕はLAでパレードがしたいんだ。このスペシャルなチームならば、それができると思っているよ」と述べた。

 レブロン、ウエストブルック、デイビスにカーメロ、ハワードといった豪華布陣を揃えたレイカーズ。バラエティ豊富なフィニッシャーたちをロンドがどのように操っていくのか、楽しみでならない。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号