NBAは2021-22シーズンで創設75周年を迎え、これまで数々の名勝負や名選手を輩出してきた。この間、3ポイントラインの導入、ハンドチェック・ルールの廃止といったルール変更に始まり、センター全盛からポジションレスのスタイル変更、施設や医療の充実など、様々な変化とともに、世界最高峰のリーグとして成長を続けてきた。だが、レジェンドの“ドクターJ”ことジュリアス・アービングは、現代の選手たちを「ソフト」と評している。
アービングと言えば、神様マイケル・ジョーダン登場以前の“ダンクマスター”で、NBAのライバルリーグとして存在したABAでもプレー。9年連続平均20点以上、1981年にはシーズンMVP、82-83シーズンにはリーグ優勝を果たしたレジェンドは、米放送局『CBSSports』のポッドキャスト「Nothing Personal with David Samson」で現代の選手が受けているメリットと、自分たちの時代との違いについて語っている。
「(私たちがプレーしたのは)古き良き時代だったよ。謙虚さを保つことができた。プロのアスリートであることを光栄に思っていたが、特権は与えられていなかった。愚痴を言わず、やらなきゃいけないことがいくつかあった。
トレーナーやエクイップメント・マネージャーに依存していた。都市間の移動をするためには翌朝の第1便に乗らないといけなかったから、今のような利便性はなかった。とはいえ、問題はなかったけどね。1950年代、60年代、70年代、80年代に比べて選手を少しソフトにさせてしまった気もするけど、それが現実さ」
専用ジェットでの移動が主流となり、ジョーダンの時代以降は個人トレーナーへの師事も普及。現代NBAの“キング”ことレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)はボディメンテナンス代に年間150万ドル(約1億6500万円)を費やし、36歳でもトップレベルを維持しているとも言われる。
一方、70年代後半のNBAは度重なるエクスパンションやABAの吸収などで市場規模に見合うよりも多くの球団ができ、全体的なプレーのクオリティも低下。麻薬やアルコールに溺れる選手が多く、リーグ全体のイメージダウンを招き、人気は下降線を辿っていた。
それを食い止め、再びNBAに華やかさを取り戻させたのがアービングであり、1980年代にしのぎを削ったラリー・バード(元ボストン・セルティックス)とマジック・ジョンソン(元レイカーズ)だった。
また、近年ではブルックリン・ネッツに誕生したケビン・デュラント、カイリー・アービング、ジェームズ・ハーデンのビッグ3、レイカーズが結成したレブロン、アンソニー・デイビス、ラッセル・ウエストブルック、カーメロ・アンソニーの強力カルテットのような、“スーパーチーム”がトレンドとなっている。
しかし、アービングは以前より、レブロンがマイアミ・ヒートやクリーブランド・キャバリアーズ、レイカーズで「スーパーチームの文化を牽引してきた」と口撃しており、この風潮を歓迎していない。
もっとも、アービング自身、時代の経過とともに、変化が伴うのは理解しており、リーグのさらなる進化を願っているに違いない。
構成●ダンクシュート編集部
アービングと言えば、神様マイケル・ジョーダン登場以前の“ダンクマスター”で、NBAのライバルリーグとして存在したABAでもプレー。9年連続平均20点以上、1981年にはシーズンMVP、82-83シーズンにはリーグ優勝を果たしたレジェンドは、米放送局『CBSSports』のポッドキャスト「Nothing Personal with David Samson」で現代の選手が受けているメリットと、自分たちの時代との違いについて語っている。
「(私たちがプレーしたのは)古き良き時代だったよ。謙虚さを保つことができた。プロのアスリートであることを光栄に思っていたが、特権は与えられていなかった。愚痴を言わず、やらなきゃいけないことがいくつかあった。
トレーナーやエクイップメント・マネージャーに依存していた。都市間の移動をするためには翌朝の第1便に乗らないといけなかったから、今のような利便性はなかった。とはいえ、問題はなかったけどね。1950年代、60年代、70年代、80年代に比べて選手を少しソフトにさせてしまった気もするけど、それが現実さ」
専用ジェットでの移動が主流となり、ジョーダンの時代以降は個人トレーナーへの師事も普及。現代NBAの“キング”ことレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)はボディメンテナンス代に年間150万ドル(約1億6500万円)を費やし、36歳でもトップレベルを維持しているとも言われる。
一方、70年代後半のNBAは度重なるエクスパンションやABAの吸収などで市場規模に見合うよりも多くの球団ができ、全体的なプレーのクオリティも低下。麻薬やアルコールに溺れる選手が多く、リーグ全体のイメージダウンを招き、人気は下降線を辿っていた。
それを食い止め、再びNBAに華やかさを取り戻させたのがアービングであり、1980年代にしのぎを削ったラリー・バード(元ボストン・セルティックス)とマジック・ジョンソン(元レイカーズ)だった。
また、近年ではブルックリン・ネッツに誕生したケビン・デュラント、カイリー・アービング、ジェームズ・ハーデンのビッグ3、レイカーズが結成したレブロン、アンソニー・デイビス、ラッセル・ウエストブルック、カーメロ・アンソニーの強力カルテットのような、“スーパーチーム”がトレンドとなっている。
しかし、アービングは以前より、レブロンがマイアミ・ヒートやクリーブランド・キャバリアーズ、レイカーズで「スーパーチームの文化を牽引してきた」と口撃しており、この風潮を歓迎していない。
もっとも、アービング自身、時代の経過とともに、変化が伴うのは理解しており、リーグのさらなる進化を願っているに違いない。
構成●ダンクシュート編集部
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