今季でヒューストン・ロケッツ在籍2シーズン目を迎えたクリスチャン・ウッドはドラフト外から這い上がり、NBAで複数のチームを渡り歩いてきた苦労人だ。
208cm・97kgのウッドは昨季、平均21.0点、9.6リバウンド、1.7アシスト、1.2ブロックといずれも自己最高の成績を残し、MIP(最も成長した選手賞)の投票で4位に入った。ただ足首のケガに悩まされ、計31試合を欠場。さらにロケッツは主力を次々と放出し、リーグワーストの17勝55敗(勝率23.6%)に終わっていた。
仕切り直しを図る今季、ロケッツはケビン・ポーターJr.と新人のジェイレン・グリーンを先発バックコートとして起用する方針を打ち出しており、この2人とウッドが中心となって戦っていくこととなる。
今季でキャリア6シーズン目を迎えるウッドは、先日行なわれたメディアデーで「僕は今、自分がスターだと信じている」と切り出し、こう続けている。
「そして今は勝利を重ねていきたい。昨シーズンは負け越してしまったからね。このリーグで自分が何者なのか、自分の価値を証明したいんだ。そのためには勝利しなければいけないと思う。今シーズンの僕はそこにフォーカスしている」
攻守で改善点が多いロケッツだが、26歳のビッグマンはトレーニングキャンプ中にディフェンス面における成長について話していた。
「ディフェンス面で昨季より良くなったと思う。僕は1番(ポイントガード)から5番(センター)までスイッチでき、ピック&ロールにも対応できる能力があるんだ。今シーズン、コーチはそれで僕をコートへ送り出すだろう」
とはいえ、ロケッツの予想スターターはポーターJr.とグリーン、ジャイショーン・タイト、ダニエル・タイス、ウッドで、ベンチにエリック・ゴードンやダヌエル・ハウスJr.といった選手たちがいるものの、お世辞にもプレーオフ進出争いができる布陣とは言えない。
そのため、今季も下位に沈む可能性は否定できないが、ウッドは現地時間10月4日(日本時間5日)に地元メディアへ次のようにコメントした。
「僕らが新たに構築し、成長を遂げようとしていることは分かっている。僕はこのチームの未来を楽しみにしている。チームには若くて才能に溢れた選手たちがたくさんいるからね。前も言ったけど、僕らがウエスタン・カンファレンスの第1シードや第2シードを狙うことはないだろう。でも毎試合、これが最後なんだという思いでプレーするよ」
ウッド自身、今季も厳しいシーズンになることは認識している。それでも「僕は長い間、このチームにいたいんだ」と今後もロケッツでプレーし、成長を続けていきたいと語った。
今季のウッドは縁の下の力持ちであるタイスの加入で、昨季以上に伸び伸びプレーできるだろう。ビッグマンながらスムースな身のこなしでコート上を縦横無尽に駆け回る男は、ポーターJr.やグリーンといった若手とともにロケッツ浮上の鍵を握っている。
文●秋山裕之(フリーライター)
208cm・97kgのウッドは昨季、平均21.0点、9.6リバウンド、1.7アシスト、1.2ブロックといずれも自己最高の成績を残し、MIP(最も成長した選手賞)の投票で4位に入った。ただ足首のケガに悩まされ、計31試合を欠場。さらにロケッツは主力を次々と放出し、リーグワーストの17勝55敗(勝率23.6%)に終わっていた。
仕切り直しを図る今季、ロケッツはケビン・ポーターJr.と新人のジェイレン・グリーンを先発バックコートとして起用する方針を打ち出しており、この2人とウッドが中心となって戦っていくこととなる。
今季でキャリア6シーズン目を迎えるウッドは、先日行なわれたメディアデーで「僕は今、自分がスターだと信じている」と切り出し、こう続けている。
「そして今は勝利を重ねていきたい。昨シーズンは負け越してしまったからね。このリーグで自分が何者なのか、自分の価値を証明したいんだ。そのためには勝利しなければいけないと思う。今シーズンの僕はそこにフォーカスしている」
攻守で改善点が多いロケッツだが、26歳のビッグマンはトレーニングキャンプ中にディフェンス面における成長について話していた。
「ディフェンス面で昨季より良くなったと思う。僕は1番(ポイントガード)から5番(センター)までスイッチでき、ピック&ロールにも対応できる能力があるんだ。今シーズン、コーチはそれで僕をコートへ送り出すだろう」
とはいえ、ロケッツの予想スターターはポーターJr.とグリーン、ジャイショーン・タイト、ダニエル・タイス、ウッドで、ベンチにエリック・ゴードンやダヌエル・ハウスJr.といった選手たちがいるものの、お世辞にもプレーオフ進出争いができる布陣とは言えない。
そのため、今季も下位に沈む可能性は否定できないが、ウッドは現地時間10月4日(日本時間5日)に地元メディアへ次のようにコメントした。
「僕らが新たに構築し、成長を遂げようとしていることは分かっている。僕はこのチームの未来を楽しみにしている。チームには若くて才能に溢れた選手たちがたくさんいるからね。前も言ったけど、僕らがウエスタン・カンファレンスの第1シードや第2シードを狙うことはないだろう。でも毎試合、これが最後なんだという思いでプレーするよ」
ウッド自身、今季も厳しいシーズンになることは認識している。それでも「僕は長い間、このチームにいたいんだ」と今後もロケッツでプレーし、成長を続けていきたいと語った。
今季のウッドは縁の下の力持ちであるタイスの加入で、昨季以上に伸び伸びプレーできるだろう。ビッグマンながらスムースな身のこなしでコート上を縦横無尽に駆け回る男は、ポーターJr.やグリーンといった若手とともにロケッツ浮上の鍵を握っている。
文●秋山裕之(フリーライター)