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「ワクチンを接種してほしい!」渦中のアービングにコミッショナーがファンの声を“代弁”「フルメンバーのネッツが見たい」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2021.10.20

シルバー・コミッショナー(左)の声はファンの声を代弁していると言ってもいい。アービングがコートに立つ日はいつになるのか。(C)Getty Images

 現地時間10月19日にNBAの2021-22シーズンがついに始まった。

 開幕を飾ったのはブルックリン・ネッツ対ミルウォーキー・バックスと言う好カードだったが、ネッツのエースであるカイリー・アービングはコートに立たなかった。新型コロナウイルスのワクチンを未接種のため、チームから「完全な状態になるまで試合や練習に参加しない」と発表されていたのだ。

 そんななか、NBAコミッショナーのアダム・シルバーが毎年恒例となっている開幕前の記者会見で、アービングについて言及した。

「これはアービングとニューヨーク市の問題だ。リーグの問題じゃない。でも、もしすべての選手が接種していたら誰にとってもベストだったと思う」

 NBAは選手にワクチン接種を義務付けてはいない一方、ニューヨーク市ではプロアスリートが屋内でプレーするには1度でもワクチン接種が義務付けられている。シルバーはコミッショナーという立場上、関係はないとしつつも、本音としてはアービングが接種していれば、という思いがあるのだろう。

「最終的には(アービングに)ワクチン接種を決断してほしいと思っている。今シーズン、彼がバスケットボールをプレーする姿、そしてブルックリン・ネッツがフルメンバーで試合に臨む姿を見たいからね」と心境を吐露した。
 
 リーグでは約96%の選手が接種済みと言われている。それはすなわち約4%は未接種ということ。そのなかには、ワシントン・ウィザーズのブラッドリー・ビールやダラス・マーベリックスのトレイ・バークなどが含まれる。しかし彼らの地元では、ニューヨークやサンフランシスコのようにプロアスリートに課された接種の義務がない。ホームのみとは言え、ワクチン未接種で試合に出られないのはリーグでアービングだけなのだ。

 先日、アービングは自身のインスタグラムでライブ配信を行ない、ワクチン接種を拒否して仕事を失った人たちのために立ち上がったと語っていた。また、リーグ内で陰謀論を流布しているとも報じられている。

 いまだアービングに接種の兆候は見られないが、「プレーを見たい」というコミッショナーの思いはネッツの関係者、そして多くのNBAファンの声を代弁していると言っても過言ではない。彼らの思いをアービングはどのように受け止めたのだろうか。

 なお、開幕戦でネッツはケビン・デュラントが32得点、11リバウンド、4アシスト、ジェームズ・ハーデンが20得点、8リバウンド、8アシスト、新加入のパティ・ミルズが21得点をマークしたが、王者バックスに104-127で敗れている

構成●ダンクシュート編集部
 
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