現地時間11月2日、フェニックス・サンズはホームのフェニックス・サンズ・アリーナでニューオリンズ・ペリカンズと対戦した。
昨季、28年ぶりにNBAファイナルに勝ち進んだサンズだが、今季は開幕5試合を終えて2勝3敗とスタートダッシュに失敗。このペリカンズ戦でも第1クォーターで22-36と14点のビハインドを背負うと、第2クォーター途中には最大20点差をつけられた。
しかし、第3クォーター終了時点でも6点を追ったサンズは第4クォーターに36点とオフェンス陣が爆発。ディフェンスも相手を18点に封じ込め、112-100で逆転勝利を収めた。
この試合、サンズはセンターのディアンドレ・エイトンが右足の挫傷で欠場するも、ミカル・ブリッジズが22得点、エイトンの代役を務めたジャベール・マギー、デビン・ブッカーが18得点など先発全員が2桁得点を記録。控えではフランク・カミンスキーが17得点をあげる活躍で、勝率を5割に戻した。
バランスの取れたチームの攻撃を牽引したのが14得点、シーズンハイの18アシスト(第4クォーターで12得点、6アシスト)をマークしたクリス・ポールだ。この36歳の司令塔は勝利の立役者になっただけでなく、通算アシストでチームOBのスティーブ・ナッシュ(1万335本)とマーク・ジャクソン(元インディアナ・ペイサーズほか/1万334本)を抜いて歴代3位に浮上。さらに通算得点でもトム・チェンバース(元サンズほか/2万49得点)を上回り、歴代45位に浮上するメモリアルゲームとした。
先日、NBAの75周年チームに選出され、開幕2戦目のロサンゼルス・レイカーズ戦ではリーグ史上初めて通算2万得点、1万アシストを達成した選手となったポール。今季もここまでリーグトップの平均10.6アシストと自慢のプレーメーク能力に衰えは一切見られない。
今夏にサンズと4年1億2000万ドルで延長契約を結んだ通称“ポイント・ゴッド”は、今後、歴代2位のジェイソン・キッド(1万2091本/元サンズほか)、1位のジョン・ストックトン(1万5806本/元ジャズ)にどこまで迫れるか楽しみだ。
構成●ダンクシュート編集部