現地時間11月1日(日本時間2日、日付は以下同)、ポートランド・トレイルブレイザーズは敵地ウェルズファーゴ・センターへ乗り込み、フィラデルフィア・セブンティシクサーズとの一戦に臨んだ。
シクサーズはベン・シモンズに加え、オールスタービッグマンのジョエル・エンビード(休養)、トバイアス・ハリス(新型コロナウイルスの安全衛生プロトコル入り)も欠場。大幅な戦力ダウンでブレイザーズにもチャンスがあったが、103-113で敗戦。
ブレイザーズはノーマン・パウエルが22得点、CJ・マッカラムとデイミアン・リラードが20得点と、3選手が20得点超えも勝ち切れずに今季戦績を3勝4敗(勝率42.9%)とした。
レギュラーシーズン序盤のため、まだこの段階でパニックモードになる必要はないものの、リラードはフィールドゴール35.0%(7/20)、3ポイント22.2%(2/9)とショットが不発。
試合後にリラードはブレイザーズのリーダーとして、チームが苦しんでいる現状を踏まえてこう口にしていた。
「チームが不振の時、自分の本性を示す機会だと見ている。物事がうまくいっている時は称賛されるものだ。『おいおい、デイムが60得点したぞ、今度は50得点だ!』ってね。でもチームが苦しんでいる時というのは、もっと(酷いことを)言われるものさ。これを乗り越えるべく、俺たちはその方法を模索していくだけだ」
「だから、俺としてはこの状況を喜んで受け入れる。(ここから脱するのは)簡単なことじゃないけど、それも俺の持つDNAのうちなのさ。俺はそうやってこの位置まで上りつめた。俺はこの状況を受け止めているし、チャレンジとして見ている。俺はこれまでやってきたように、トップに立ってみせる」
NBA創設75周年記念チームにも選ばれたリラードは、ブレイザーズ在籍10シーズン目を迎えるリーグ有数の実力者。本日の試合では選手紹介時やフリースロー時に‟We-Want-Lillard!”(リラードが欲しい)とシクサーズファンからラブコールを送られた。
一時はシモンズとのトレードの噂も挙がったリラードだが、「(フィラデルフィアは)兄弟愛の街であり、彼らは兄弟としての愛を見せてくれた。彼らの愛とリスペクトに感謝しているよ」と去就についての明言は避けた。
リラードは今季ここまでフィールドゴール34.9%、3ポイント23.1%と、いずれもキャリアワーストに沈んでいる。ボールがスポルディングからウィルソンに変わった影響か、あるいはルール変更によってリズムを掴めていないのか不振の理由は定かではない。
「大事なのは自分のレベル、正しい精神状態、そして強い気持ちを持ち続けることだ。俺はその解決策を模索しているし、それを見つけられなければならない。練習もやってるし、ルーティンワークもこなしている。身体には人一倍気をつけているし、自分のショットだって打っている。自分のやることなすことには厳しく向き合っている」
リラードはショットについてそう話しており、自身の能力やスキル、コンディショニングについて揺るがぬ自信を持っていることは間違いない。
この男のシュートタッチが戻ってくれば、チームの調子も上がってくるはずだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
シクサーズはベン・シモンズに加え、オールスタービッグマンのジョエル・エンビード(休養)、トバイアス・ハリス(新型コロナウイルスの安全衛生プロトコル入り)も欠場。大幅な戦力ダウンでブレイザーズにもチャンスがあったが、103-113で敗戦。
ブレイザーズはノーマン・パウエルが22得点、CJ・マッカラムとデイミアン・リラードが20得点と、3選手が20得点超えも勝ち切れずに今季戦績を3勝4敗(勝率42.9%)とした。
レギュラーシーズン序盤のため、まだこの段階でパニックモードになる必要はないものの、リラードはフィールドゴール35.0%(7/20)、3ポイント22.2%(2/9)とショットが不発。
試合後にリラードはブレイザーズのリーダーとして、チームが苦しんでいる現状を踏まえてこう口にしていた。
「チームが不振の時、自分の本性を示す機会だと見ている。物事がうまくいっている時は称賛されるものだ。『おいおい、デイムが60得点したぞ、今度は50得点だ!』ってね。でもチームが苦しんでいる時というのは、もっと(酷いことを)言われるものさ。これを乗り越えるべく、俺たちはその方法を模索していくだけだ」
「だから、俺としてはこの状況を喜んで受け入れる。(ここから脱するのは)簡単なことじゃないけど、それも俺の持つDNAのうちなのさ。俺はそうやってこの位置まで上りつめた。俺はこの状況を受け止めているし、チャレンジとして見ている。俺はこれまでやってきたように、トップに立ってみせる」
NBA創設75周年記念チームにも選ばれたリラードは、ブレイザーズ在籍10シーズン目を迎えるリーグ有数の実力者。本日の試合では選手紹介時やフリースロー時に‟We-Want-Lillard!”(リラードが欲しい)とシクサーズファンからラブコールを送られた。
一時はシモンズとのトレードの噂も挙がったリラードだが、「(フィラデルフィアは)兄弟愛の街であり、彼らは兄弟としての愛を見せてくれた。彼らの愛とリスペクトに感謝しているよ」と去就についての明言は避けた。
リラードは今季ここまでフィールドゴール34.9%、3ポイント23.1%と、いずれもキャリアワーストに沈んでいる。ボールがスポルディングからウィルソンに変わった影響か、あるいはルール変更によってリズムを掴めていないのか不振の理由は定かではない。
「大事なのは自分のレベル、正しい精神状態、そして強い気持ちを持ち続けることだ。俺はその解決策を模索しているし、それを見つけられなければならない。練習もやってるし、ルーティンワークもこなしている。身体には人一倍気をつけているし、自分のショットだって打っている。自分のやることなすことには厳しく向き合っている」
リラードはショットについてそう話しており、自身の能力やスキル、コンディショニングについて揺るがぬ自信を持っていることは間違いない。
この男のシュートタッチが戻ってくれば、チームの調子も上がってくるはずだ。
文●秋山裕之(フリーライター)