NBA史上最多タイとなる17度の優勝を誇るボストン・セルティックス。昨季まで7年連続でプレーオフへ進出し、長くイースタン・カンファレンスの強豪として君臨してきたが、今季は苦戦を強いれらている。
直近4戦で3勝と調子を上げているとはいえ、現地時間11月11日(日本時間12日、日付は以下同)時点で5勝6敗(勝率45.5%)のイースト11位。ジェイレン・ブラウン、ジェイソン・テイタムという2人のオールスターに加え、アル・ホーフォードやデニス・シュルーダー、マーカス・スマート、ロバート・ウィリアムズ三世、ジョシュ・リチャードソンら好選手が揃っていながら、いまひとつ波に乗り切れていない。
そんななか、先日セルティックスがフィラデルフィア・セブンティシクサーズのベン・シモンズの獲得に関心があると現地メディアが報道。そこでトレードの交換相手として挙がったのは、ブラウンだった。セルティックス一筋6年目のブラウンは、今季チームトップの平均25.6点に6.1リバウンド、2.5アシスト、1.25スティールを記録している実力者だ。
チームが思うように勝てていない現状と、スマートが苦言を呈したこともあり、その噂が広まったのかもしれないが、一方で地元メディア『MASS LIVE』は8日に複数の情報源から得たものとして、セルティックスが25歳のスウィングマンを放出するつもりはないとも報じている。
さらに、指揮官として1年目からブラウンを指導し、今季からバスケットボール運営部門代表兼ゼネラルマネージャーに就任したブラッド・スティーブンスもブラウンの放出を否定。11日に地元ラジオ局『98.5 The Sports Hub』の「Toucher and Rich Show」に出演したスティーブンスは、愛弟子へ送った言葉を明かした。
「ジェイレンのところへ行ってこう言ったんだ。『やあ。君の名前がありとあらゆるところで聞こえてくるじゃないか。でもそれは我々の観点から言えば、君がセルティックであり、並外れて高い期待をされていることの表われなんだ。君が動くことなんてないと分かってくれ』とね」
ブラウンは2019年10月にセルティックスと4年1億1500万ドル(約131億1000万円)の延長契約を結んでおり、テイタムとともにチームの核としての地位を確立。頑強な肉体と粘り強い守備が強みで、リーグ有数の万能ディフェンダーでありながら、オフェンス面でも年々進化を続けている。
「私はただ、彼に心を落ち着かせてほしかったんだ」とスティーブンスが語ったように、セルティックスがブラウンをトレードする話は噂で終わりそうだ。
ブラウンをはじめ、テイタムやホーフォードといった選手たちには、トレードの噂など気にせず、目の前の勝利に集中してほしい。それがスティーブンスGMの率直な思いだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
直近4戦で3勝と調子を上げているとはいえ、現地時間11月11日(日本時間12日、日付は以下同)時点で5勝6敗(勝率45.5%)のイースト11位。ジェイレン・ブラウン、ジェイソン・テイタムという2人のオールスターに加え、アル・ホーフォードやデニス・シュルーダー、マーカス・スマート、ロバート・ウィリアムズ三世、ジョシュ・リチャードソンら好選手が揃っていながら、いまひとつ波に乗り切れていない。
そんななか、先日セルティックスがフィラデルフィア・セブンティシクサーズのベン・シモンズの獲得に関心があると現地メディアが報道。そこでトレードの交換相手として挙がったのは、ブラウンだった。セルティックス一筋6年目のブラウンは、今季チームトップの平均25.6点に6.1リバウンド、2.5アシスト、1.25スティールを記録している実力者だ。
チームが思うように勝てていない現状と、スマートが苦言を呈したこともあり、その噂が広まったのかもしれないが、一方で地元メディア『MASS LIVE』は8日に複数の情報源から得たものとして、セルティックスが25歳のスウィングマンを放出するつもりはないとも報じている。
さらに、指揮官として1年目からブラウンを指導し、今季からバスケットボール運営部門代表兼ゼネラルマネージャーに就任したブラッド・スティーブンスもブラウンの放出を否定。11日に地元ラジオ局『98.5 The Sports Hub』の「Toucher and Rich Show」に出演したスティーブンスは、愛弟子へ送った言葉を明かした。
「ジェイレンのところへ行ってこう言ったんだ。『やあ。君の名前がありとあらゆるところで聞こえてくるじゃないか。でもそれは我々の観点から言えば、君がセルティックであり、並外れて高い期待をされていることの表われなんだ。君が動くことなんてないと分かってくれ』とね」
ブラウンは2019年10月にセルティックスと4年1億1500万ドル(約131億1000万円)の延長契約を結んでおり、テイタムとともにチームの核としての地位を確立。頑強な肉体と粘り強い守備が強みで、リーグ有数の万能ディフェンダーでありながら、オフェンス面でも年々進化を続けている。
「私はただ、彼に心を落ち着かせてほしかったんだ」とスティーブンスが語ったように、セルティックスがブラウンをトレードする話は噂で終わりそうだ。
ブラウンをはじめ、テイタムやホーフォードといった選手たちには、トレードの噂など気にせず、目の前の勝利に集中してほしい。それがスティーブンスGMの率直な思いだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)