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NBA

「僕はプレーでやり返す」“NBAの洗礼”を楽しむデニ・アブディヤ。八村塁を慕うイスラエル人が秘めた可能性<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2021.11.13

今季2年目を迎えたアブディヤは、平均得点は昨季から減少しているが、リバウンドとアシストの数字は上昇している。(C)Getty Images

今季2年目を迎えたアブディヤは、平均得点は昨季から減少しているが、リバウンドとアシストの数字は上昇している。(C)Getty Images

 NBAでデビューした新人選手にとって、チャレンジングなのは世界最高峰リーグでのプレーだけではない。トラッシュトークによる心理的な揺さぶりにどう対応するかも、このリーグで生き抜く上で鍛えなくてはならない要素だ。それが外国人選手ともなれば、ハードルはさらに高くなる。

 2020年のドラフトでワシントン・ウィザーズから1巡目9位指名を受け、今季2年目を迎えたイスラエル人フォワードのデニ・アブディヤはまさにいま、その洗礼を受けている。

「だいたい最初のマッチアップでやられる。でも僕が相手を止めたり、きっちりディフェンスできると、その後は徐々に収まってくることがわかってきたんだ」

 ルーキーシーズンは54試合、うち32試合に先発出場して平均6.3点、4.9リバウンド、1.2アシストという数字を記録したアブディヤ。シーズン終盤に右足首を骨折したこともあって今シーズンはやや出遅れ、これまで全11試合に出場ながらもまだ先発起用はない。しかし平均21分の出場で平均5.1点、5.2リバウンドをマークしている。

「トラッシュトークを仕掛けられても気にしないよ。僕は言い返したりしない。僕はプレーでやり返す。そもそも僕にはトラッシュトークできるほどのボキャブラリーがないからね」
 
 母国では16歳からプロとして活動してユーロリーグ出場経験もある。その当時に先輩プレーヤーから厳しく扱われた時があったというアブディヤは、コロナ禍でシーズンが休止になった2020年には、イスラエルではまだ義務である兵役にも従事。その過程で精神的タフさを養ってきているのだろう。

 欧州ではディフェンスに定評があり、自身もその点に自信を持っていたが、NBAデビューシーズンの昨年は、周囲が自分を侮っていると感じたとアブディヤは話している。

「僕はアスレティック能力がそれほど高いわけじゃない。だからか、相手はあえて僕をピック&ロールに吊り出そうとする。僕なら負かせるだろうと思っているからだ。僕が相手ならスコアできると思われていた」

 ただそれを彼は「自分へのチャレンジだと思って楽しんでいる」と言う。「相手が、『コイツ、足も遅いし、デカいし、俺のほうが速く動けるぜ』と考えてるのがわかると、こっちも面白くなってくるんだ。だって、ディフェンスはもっと奥が深いものだからね」
 
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