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NBA

「キツイし、ヒリヒリする」リラードが腹部のケガの状態を明かす「自分で痛みを管理していく」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.11.17

リラードは長期欠場こそないが、ここ数年間は腹部の痛みと付き合いながらプレーを続けている。(C)Getty Images

リラードは長期欠場こそないが、ここ数年間は腹部の痛みと付き合いながらプレーを続けている。(C)Getty Images

 ポートランド・トレイルブレイザーズのフランチャイズプレーヤー、デイミアン・リラードは、今季14試合を終えて平均20.3点、4.3リバウンド、8.1アシストという成績を残している。

 平均アシストはキャリアハイのペースで、ターンオーバー(同2.5本)もプロ入り以降では2番目に少ないものの、フィールドゴール38.7%、3ポイント27.9%はいずれも自己ワースト。

 ただ、ここ5試合のデータを見ると、フィールドゴール47.1%、3ポイント39.1%と復調傾向にあり、チームも直近3試合で2勝をマーク。現地時間11月15日(日本時間16日、日付は以下同)時点でウエスタン・カンファレンス9位の7勝8敗(勝率46.7%)としている。

 ところが、リラードは腹部の痛みが再発したことで、2連戦の初日となった14日のデンバー・ナゲッツ戦を欠場。翌15日のトロント・ラプターズ戦で復帰し24得点、8アシスト、2スティールで勝利に貢献したものの、同箇所の痛みはしばらく続く恐れがあり、チーム側も慎重な姿勢を見せている。

 ラプターズ戦後、リラードは腹部の痛みについてメディアへ次のように語っていた。

「キツいし、ヒリヒリする。イライラもするけど、俺はこの3年半か4シーズン、ずっとこの痛みと付き合いながらプレーしている。(思いどおりにいかなくて)もどかしいね。俺はキャリアの全盛期に100%の状態でプレーする準備はできている。でもここ3、4年はその痛みがあるとできないから悔しい」
 
 リラードは今夏に出場した東京オリンピックでも腹部の痛みと戦いながらプレーを続けており、今年2月には同箇所の痛みを「よくあること」と話していた。

 そんなブレイザーズの大黒柱は、オリンピック終了後からトレーニングキャンプに向けて、自身の身体に細心の注意を払ってきたという。

「ここまでくると、もう自分でこの痛みを管理していくことになる。この夏はたくさん休んだし、たっぷり時間もかけた。多くの時間で(ケガの完治に向けて)トレーニングしてリハビリもしてきた。だから本当にいい感じだったんだ」

 しかし、レギュラーシーズンが開幕したことで痛みが再発。現在は「解決策を見出そうとしている」という。

 今季のブレイザーズにはチームトップの平均21.3点を記録する相棒のCJ・マッカラム、同16.7点でガードの2人を補佐するノーマン・パウエルといった選手がいるものの、上位進出には、やはりリラードの爆発が不可欠だ。

 近年はスクリーンなどでスイッチを繰り返すポジションレスバスケットが主流で、リラードが相手選手や味方と接触する機会は多い。31歳となったブレイザーズの大黒柱は、シーズンを通じてコンディションをキープできるのか注目される。

文●秋山裕之(フリーライター)
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