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「全ての瞬間を楽しんだ」今季初出場で躍動した渡邊雄太。“有言実行”のブロックは「100回チャンスがあれば100回跳ぶ」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2021.11.26

開幕から欠場が続いていた渡邊がシーズン19試合目で待望の初出場。攻守で躍動し勝利に貢献した。(C)Getty Images

 現地時間11月24日(日本時間25日)、トロント・ラプターズの渡邊雄太は敵地で行なわれたメンフィス・グリズリーズ戦で今季初出場を果たした。

 10月4日(同5日)のプレシーズン初戦以降、ふくらはぎの故障で欠場が続いていた渡邊は、13分46秒のプレーで3得点(フィールドゴール0/3、フリースロー3/4)、3リバウンド、2スティール、2ブロックをマーク。126-113の勝利に貢献し、試合後には日米のメディアに対して質疑応答を行なった。

 冒頭、渡邊は約1か月半の治療期間を経ての復帰に「この瞬間を待ち望んでいただけに、最高でした。シュートはあまり良くなかったですが、勝てたことが何よりも嬉しいです。全ての瞬間を楽しみました」とコメント。さらに、試合に出られなかったここまでの道のりを語った。
 
「ストレスは溜まりました。バスケットボール選手にとって、プレーできないことほどストレスが溜まることはありません。そんななか、コーチ陣やチームメイトが常にコミュニケーションを取ってくれ、トレーナーにもものすごくケアしていただいて、自分のやるべきことに集中することができたのでとても感謝しています。ストレスは大きかったですが、とても忙しい夏を送っていたこともあって、少し休めることができたのはもしかしたら良かったのかもしれません」

 ラプターズとは昨季途中に正式契約を結び、今季が在籍2年目。復帰に向かう過程では仲を深めたチームメイトたちの支えもあったという。

「『無理するな』『焦らなくていい』といった言葉をかけてくれました。僕自身としてはすぐにでも復帰したいという気持ちが強かったのですが、彼らが無理をしないように支えてくれました。常にコミュニケーションをとれたことで、僕も少し落ち着くことができました。ここ数か月のサポートには本当に感謝しています」

 また、この日の相手は偶然にもルーキーの時から2シーズンを過ごした古巣で、会場もかつてのホームであるフェデックス・フォーラムだった。渡邊は「ここに戻ってきて、昔のチームメイトと対戦できたのも良かったです。今夜は全てが最高でした」とし、古巣への感謝も語っている。

「いろんな意見を周りから聞くんですけど、僕自身はグリズリーズでの2年間はとても大切だったと思っています。あの2年間でいろんな準備ができたと思うし、僕自身もすごく成長できたと思う。

 このコートでプレーした時間は少なかったですけど、それでもここは僕がNBA選手として初めてコートに立った場所でもありますし、本当にいろんな思い出が詰まった場所でもあるので、感慨深いものはありました。改めて試合が終わって前のチームメイトとかコーチ陣と話して、ここは自分にとって意味のある特別な場所だな、ということを再確認しました」
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