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「ディフェンスこそ俺たちが基盤とすべきもの」セルティックスのブラウンが守備改善を訴える<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.11.26

セルティックスのブラウンは約2週間の離脱を経て先日復帰。悩めるチームを鼓舞している。(C)Getty Images

 ボストン・セルティックスは、現地時間11月24日(日本時間25日)に行なわれたブルックリン・ネッツ戦に104-123で敗れ、連勝が3でストップした。

 今季は開幕からなかなか波に乗れず、ここまで19試合を戦って10勝9敗(勝率52.6%)のイースタン・カンファレンス8位タイ。もっとも、主軸の1人のジェイレン・ブラウンがハムストリングの負傷などで計9試合を欠場していたことを考慮すれば、まだ挽回の余地はある。

 セルティックスにとってネッツは同地区のライバルで、イーストの覇権を争ううえで避けては通れない相手。だがこの試合ではチーム全体でフィールドゴール成功率37.4%(34/91)、3ポイント成功率22.9%(11/48)と振るわなかった。

 しかし試合後、ブラウンはオフェンス面ではなく、ネッツに123得点を許したディフェンスの改善を強調。パティ・ミルズ(23得点)、ケビン・デュラント(21得点)、ジェームズ・ハーデン(20得点)と相手の3選手に20点以上を奪われたほか、フィールドゴール成功率50.6%(43/85)、3ポイント成功率40.0%(14/35)と高確率にショットを決められてしまった。
 
 今季のセルティックスは、ディフェンシブ・レーティングでリーグ10位(105.4)。ここ4試合で見ても14位(107.8)と決して悪くはないものの、123失点は今季4番目に多く、ここ12試合でワーストだった。

「どんな理由であれ、俺たちは最近の試合で見せていた粘り強さを持ってプレーできなかった。だが、ロード遠征までにそれを取り戻さなきゃならない」。そう語るブラウンは、改めて守備の重要性を強調する。

「ディフェンスこそ俺たちが基盤とすべきものだ。何が起こっていようと、そういうバスケットボールをプレーする意識を持たなきゃいけない。(ネッツ戦では)いくつかのミスによってプレーの方向性を決めてしまったと思う。両サイドでもっと堅実にプレーして、自分たちのエナジーレベルを高め続けていかなきゃいけない」

 セルティックスは26日(同27日)のサンアントニオ・スパーズ戦を皮切りに、今後8試合のうち7試合でアウェーゲームというタフな日程が控えている。

 もっとも、ブラウンは「今夜は俺たちにとってタフな負けになってしまった。でもこのチームなら挽回できる」と前を向いている。名門のアイデンティティである堅守を取り戻し、上位へ浮上できるか注目だ。

文●秋山裕之(フリーライター)