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ヨキッチはいまだに過小評価?マローンHCは「真のバスケファンなら彼の素晴らしさがわかるはず」と主張<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.12.31

故障者続出のナゲッツを獅子奮迅の活躍で牽引するヨキッチ。マローンHCも絶大な信頼を寄せている。(C)Getty Images

 昨季4月、デンバー・ナゲッツは得点源のジャマール・マレーが左ヒザの前十字靭帯を断裂したことで、無期限の戦線離脱となった。

 2020年のプレーオフでウエスタン・カンファレンス・ファイナルまで勝ち上がったこのチームにおいて、マレーはニコラ・ヨキッチと並ぶ最重要選手。そのため、ナゲッツの戦力ダウンは明らかだった。

 だが、シーズンMVPに輝いたヨキッチを中心に、ナゲッツはポートランド・トレイルブレイザーズを4勝2敗で下してファーストラウンドを突破。フェニックス・サンズとのカンファレンス・セミファイナルで4連敗を喫するも、現有戦力では十分奮闘したと言えるだろう。

 そして迎えた今季。ナゲッツは依然としてマレー不在ながら、ヨキッチは開幕前に『BASKETBALLNEWS.COM』に「ナゲッツがマレー不在でも覇権争いに加わることができるのか」と聞かれ、「もちろん。僕らが正しくプレーさえすれば、もちろんチャンスはある」と切り出し、さらにこう続けていた。

「このチームには十分なタレントが揃っているかって?わからないね。NBAでベストチームか?どうだろうね。でもそのうちわかるさ。今シーズンが僕らのすべてを物語ってくれるよ」
 
 現地時間12月30日(日本時間31日、日付は以下同)のゴールデンステイト・ウォリアーズ戦。ナゲッツはリーグ規定の最低出場可能選手数(8人)を揃えることができず、試合は延期となった。

 現在のナゲッツはマレーに加え、主力のマイケル・ポーターJr.が古傷の腰の痛みにより無期限の離脱。さらにはPJ・ドジャーも左ヒザ前十字靭帯断裂、ジェフ・グリーンやジーク・ナジらが新型コロナウイルスの安全衛生プロトコル入りによって離脱しているほか、マイケル・マローンHC(ヘッドコーチ)を含む複数のコーチングスタッフも同プロトコル入りで離脱という厳しい状況にある。

 それでも、ナゲッツがここまでウエスト5位の17勝16敗(勝率51.5%)に踏みとどまっていられるのは、大黒柱ヨキッチの働きが大きい。
 
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マローンHCが語る“ヨキッチ評”