NBA

“ヤニス・キラー”誕生?21歳オコングの活躍でホークスがホーム連敗を10でストップ!<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.01.19

2年目のオコング(右)はアデトクンボ(左)を相手に好守備を見せ、チームの連敗ストップに貢献した。(C)Getty Images

「この勝利が、チームとして一丸となって白星を繋ぎ合わせるためのターニングポイントになるといいね」

 アトランタ・ホークスのトレイ・ヤングは、現地時間1月17日(日本時間18日、日付は以下同)のミルウォーキー・バックス戦を121-114で制した後にそう口にした。

 昨季プレーオフのカンファレンス・ファイナルで戦ったバックス相手に勝利を収めたホークスだが、この日は昨年11月22日のオクラホマシティ・サンダー戦以来、ホームのステイトファーム・アリーナで約2か月ぶりに手にした勝利となった。

「信じることから始まる。試合に勝てると信じなければならない。でもここ2か月間、我々はどこか疑っていたところがあったように思う。自分たちを信じて、勝利するチャンスを手にするんだと選手たちへ言ったんだ。今夜の彼らは一丸となってプレーしていたと思うよ」

 ネイト・マクミラン・ヘッドコーチは試合後にそう明かし、選手たちの奮戦を称えていた。昨季のホークスはイースタン・カンファレンス5位の41勝31敗(勝率56.9%)を残し、ホームでは25勝11敗(同69.4%)だったが、今季はここまでイースト12位の18勝25敗(同41.9%)と失速していた。

 ホーム10連敗から脱却したホークスは、トレイ・ヤングが30得点、11アシスト、ディアンドレ・ハンターが20得点、9リバウンド、ジョン・コリンズが16得点、12リバウンド、3ブロック、ダニーロ・ガリナーリが16得点、ケビン・ハーダーが13得点、8リバウンドを記録。
 
 相手エースのヤニス・アデトクンボには27得点、6リバウンド、6アシスト許したが、クリント・カペラに代わって先発入りしたオニエカ・オコングが最終クォーターにアデトクンボをフィールドゴール33.3%(2/6)の8得点に封じたことが勝利につながった。

 キャリア2年目の21歳のオコング(203㎝・106㎏)はこの試合で12得点、8リバウンド、3アシスト、3ブロックと攻守両面で存在感を発揮。

 オコングは「ディフェンスは努力と意志の強さがすべて。僕はいつだってフィジカルに戦っていく。自分のやるべきことをやるまでさ。アグレッシブかつフィジカルにね。必要ならファウルもする。でも誰が相手だろうと引き下がったりはしない。それが僕のスタイルなんだ」と胸を張った。

 ホームでの連敗を止めたとはいえ、プレーイン・トーナメント進出圏内となるイースト10位のボストン・セルティックス(23勝22敗/勝率51.1%)とは4ゲーム差。これ以上離されないためにも、ホークスは一丸となって白星先行へと好転させたいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
NEXT
PAGE
【動画】昨季カンファレンス決勝のリマッチ!ホークスvsバックス戦ハイライト