NBA

37点差の大敗から立ち直ったレイカーズ。主砲レブロンはファンへ「二度と同じことを起こさない」と誓う<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.01.19

レイカーズは第3クォーターの2桁点差を跳ね返し、ジャズに逆転勝ちを収めた。(C)Getty Images

「自分の口からどんな言葉が出てくるのかと思うと嫌だった。で、俺は君たち(記者)と話さないことを決めたのさ」

 現地時間1月15日に行なわれたデンバー・ナゲッツ戦で、37点差の大敗を喫したロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズは、試合後の会見を欠席した理由をそう明かした。

 そうして迎えた17日のホームでのユタ・ジャズ戦。レイカーズは第4クォーターにレブロンやスタンリー・ジョンソン、ラッセル・ウエストブルックらが踏ん張り、101-95で勝利して連敗を3でストップ。レブロンはゲームハイの25得点に7リバウンド、7アシストでチームを牽引し、実に14試合連続の25得点以上となった。

 ナゲッツ戦の大敗に我慢できず「レイカーズファンの我々は、全力を出し切った末の敗戦なら受け入れられる。だが努力が欠けているし、緊迫感も感じられない」とツイートしたチームOBのマジック・ジョンソンについてはウエストブルックと同様に「反応はしない」と話しつつ、レブロンはファンに向け、こう語っていた。

「俺はこのチームの責任を背負っていく。そのことをレイカー・ネイション(ファン)の皆に知ってほしい。これは俺たちのファン、それに一日一日俺たちと一緒についてきれくれる人たちのためだ。彼らには俺が責任を持って、今後二度と同じことを起こさないと知ってほしい」
 
 左ヒザを痛めて欠場が続いている主力のアンソニー・デイビスは、早くても今月末の復帰となるため、今後もレイカーズはレブロンとウエストブルックを中心に戦っていくことになる。

 その中で、このジャズ戦でウエストブルックが強烈なトマホークダンクをルディ・ゴベア越しに叩き込み、"らしさ"を見せたことは好材料と言えよう。

「俺はあの場に立って競い合うことができることを嬉しく思う。シーズンが進んでいくにつれて、俺はどんどん良くなっていくし、もっといいリズムを掴めるんだ。14年目の俺に対して、足が健在で、ペイントに入っていけるのか、跳びあがれるのかを見ている人たちがいる。でも俺は自分に何ができるか分かっているし、フロアでいろんなことができると確信している。バスケットの上で強烈なフィニッシュをすることだって今でも十分できるのさ」

 試合後にそう振り返ったウエストブルックは、終盤にはディフェンシブ・リバウンドをもぎ取ってコートを駆け抜け、ファウルを受けながらレイアップを決めて3ポイントプレーを成功。勝利を決定づけるプレーが決まり、会場のファンだけでなくベンチにいたデイビス、コートにいたレブロンらともはしゃぎ、ウエストブルック本人も無邪気な笑顔を浮かべていた。

 22勝22敗(勝率50.0%)のレイカーズはウエスタン・カンファレンス7位。プレーオフに向けて気が抜けない戦いが続くが、それでもこの試合は今後に向けて、ターニングポイントとなる重要な勝利だったかもしれない。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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