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NBA

「俺たちにとって最高の経験」ヒートの攻守の要がレイカーズとのファイナルを回想「またあの舞台に立ちたい」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.01.23

アデバヨは2020年のファイナル、初戦でケガを負い2試合を欠場したが、平均15.3点、6.3リバウンドをあげるなど奮闘した。(C)Getty Images

アデバヨは2020年のファイナル、初戦でケガを負い2試合を欠場したが、平均15.3点、6.3リバウンドをあげるなど奮闘した。(C)Getty Images

 現地1月23日、マイアミ・ヒートはホームでロサンゼルス・レイカーズと対戦する。

 この2チームは新型コロナウイルスのパンデミックによってレギュラーシーズンが中断となった2019-20シーズンにフロリダ州オーランドのバブル(隔離された施設)でNBAファイナルを戦った。

 レイカーズはレブロン・ジェームズとアンソニー・デイビス、ヒートはジミー・バトラーとバム・アデバヨという主軸こそ在籍しているものの、両チームのロースターは当時から大きく入れ替わった。

 20年のファイナルに出場した選手のうち、今もチームも変わらずプレーしている選手はレイカーズがレブロンとデイビス、ドワイト・ハワード、一方のヒートはバトラー、アデバヨにタイラー・ヒーロー、ダンカン・ロビンソンの4人となっている。

 昨季はヒートがレイカーズに2戦全勝、今季は昨年11月10日に激突し、ホームのレイカーズ(レブロンは欠場)が延長の末に120-117で勝利しているだけに、ヒートはリベンジを果たしたいところだ。

 ヒートはバトラーとアデバヨは出場予定だが、カイル・ラウリーとモリスが欠場。新型コロナの安全衛生プロトコル入りしているヒーローも欠場の見込みで、PJ・タッカーは出場が微妙となっている。

「どんな時でも、最高のレベルで競い合い、ファイナルラウンドでやり合った機会というのはどれだけ素晴らしい戦いだったかを確かめることができる。私はあのチームと戦えたことは本当に有難い経験だと思っている」
 
 22日にヒートのエリック・スポールストラ・ヘッドコーチ(HC)が『Miami Herald』へそう明かしたように、両チームが慣れない環境下でベストを尽くし、死闘を繰り広げたことは間違いない。

 ヒートでバトラーと共に攻守で貴重な働きを見せるアデバヨはこう話す。

「自分たちにとって最高の経験。俺たちは(ファイナルに)たどり着くために何をすべきか分かっている。人生で最大のレッスンは経験だと思う。あの経験を味わうことで、またあの舞台へ立ちたいと思えるものなんだ」

 ヒートはここまでイースタン・カンファレンス3位の29勝17敗(勝率63.0%)。1位のブルックリン・ネッツ(29勝16敗/勝率64.4%)とはわずか0.5ゲーム差で、首位浮上も狙える位置にいる。

 2シーズン連続でオールディフェンシブ2ndチーム入りし、昨夏にはアメリカ代表として東京オリンピックで金メダルも手にしたアデバヨは、2年前の頂上決戦をこう振り返る。

「俺たちは皆、惜しかったと感じている。だから一番大事なのはあそこへ舞い戻るための道を見つけ出し、(当時とは)違うメンバーではい上がっていくことなんだ」

 なおレイカーズは左ヒザを痛めて1か月以上欠場していたアンソニー・デイビスがヒート戦で復帰する可能性が浮上。もしこの男が出場できれば、両チームのゲームはプレーオフのような激しさを伴う激しい展開となるに違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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