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ハーデンが「第一希望だった」シクサーズ移籍に大興奮!「完璧にフィットすると確信していた」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.02.16

ハーデンはキャリア4チーム目となるシクサーズで悲願の優勝を成し遂げることができるか。(C)Getty Images

 現地時間2月15日(日本時間16日、日付は以下同)。フィラデルフィア・セブンティシクサーズのオーナー、ジョシュア・ハリスが会見を開き、「このトレードは素晴らしいことになるだろう。ジェームズにはフィリーでプレーすることを選んでくれて感謝している」と語った。

 チームは10日のトレード・デッドラインでベン・シモンズ、セス・カリー、アンドレ・ドラモンド、複数のドラフト指名権を放出し、ブルックリン・ネッツからジェームズ・ハーデンとポール・ミルサップを獲得。

 ジョエル・エンビードやトバイアス・ハリス、タイリース・マキシーといった選手たちを中心にイースタン・カンファレンス5位の34勝23敗(勝率59.6%)を残すチームに、今季平均22.5点、8.0リバウンド、10.2アシスト、1.3スティールを残すハーデンが加わったことでリーグのパワーバランスが変わる可能性もある。

 ハーデンは昨年1月にヒューストン・ロケッツからトレードされる際、ロケッツのティルマン・ファティータ・オーナーからシクサーズとネッツの二択を選ぶ機会を手にしていたという。

「もともと、ヒューストンから出ていく時、フィリーが俺の第一希望だった。でもそうはならなかったんだ。ブルックリンの状況に巻き込まれたくはなかった。長い間、俺はこのチームに完璧にフィットすると確信していたのさ」
 
 ハーデンは、来季契約(プレーヤーオプション)を行使しておらず、今季終了後にこのオプションを破棄すれば制限なしフリーエージェント(FA)になる。今後の動向については明言こそしていなかったものの、32歳のスコアラーはこう口にしていた。

「俺には依然としてそれができるチャンスがある。俺がそうするかって?そうだ。でも物事がもの凄く早く進んでいる。まず俺はここへ来たかったし、ここで時間を過ごしたかった。今は終盤戦にフォーカスしたい。(ゴールは)もちろんチャンピオンシップを勝ち取ることだ」

 キャリア13シーズン目のハーデンにとって、攻守でゲームを支配するエンビードのようなオールスタービッグマンとプレーするのは初めて。新たな相棒を「リーグでベストなビッグマンだ」と評しており、コーチングスタッフやフロントオフィスについても「すべてが理に適っている。俺は嬉しいし、ここにいられることに感謝している。最高の機会にワクワクしているよ」と興奮を隠せなかった。

 さらにハーデンは新天地でプレーすることについても言及。

「俺の仕事はリーダーとなって皆をプッシュしていくこと。そして毎晩このチームの皆に自信を植え付けていくことだ。それが王座を勝ち取るというゴールへたどり着くための助けになるからね」

 現在はハムストリングの張りで離脱中で、今年のオールスターゲームも欠場が決まっており、シクサーズデビューは最短でも2月25日のミネソタ・ティンバーウルブズ戦になる。2018年のMVPがエンビードをはじめとする選手たちとどのような連携プレーを構築していくのか。今から楽しみでならない。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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