ボストン・セルティックスは現地時間2月10日(日本時間11日、日付は以下同)のトレード・デッドラインに、サンアントニオ・スパーズからコンボガードのデリック・ホワイト、ヒューストン・ロケッツからセンターのダニエル・タイスを獲得した。
29歳のタイスは昨季途中まで約4シーズン在籍したビッグマンで、復帰後の2試合で平均4.5点、6.0リバウンド、2.0ブロックをマーク。27歳のホワイトは、セルティックス加入後の4試合で平均12.3点、4.3リバウンド、3.8アシスト、1.8スティール、1.0ブロックと早くもフィットしている。
チームは16日のデトロイト・ピストンズ戦で111-112で惜敗。1月29日からスタートした連勝は9でストップしたものの、イースタン・カンファレンス6位の34勝26敗(勝率56.7%)でオールスターブレイクを迎えた。
後半戦、そしてプレーオフに向けて、チームで鍵を握るのはジェイソン・テイタム、ジェイレン・ブラウンという両ウィングと新加入のホワイトだろう。
「我々はここ数年、デリックがこのチームのベストプレーヤーたちとうまくフィットすると思っていました。彼が唯一気にかけているのは勝利すること。そのためなら何でもする選手です」
セルティックスのバスケットボール運営部門代表兼ゼネラルマネージャーのブラッド・スティーブンスは11日のオンライン会見でホワイトに大きな期待を抱いていた。
今季途中まで、スパーズで約5シーズンをプレーしてきたホワイトにとって、セルティックスのイーメイ・ユドカ・ヘッドコーチはスパーズ時代のアシスタントコーチの1人で、テイタム、ブラウン、スマートとは2019年のFIBAワールドカップでアメリカ代表として共にプレーした経験がある。
またコロラド大時代にホワイトを指導したジェフ・カルバーは、先日出演した「The Celtics Talk Podcast」の番組内で教え子についてこう評していた。
「彼のスキルセットならフィットすると思うね。彼は(攻守両面に秀でた)本物の2WAYコンボガードで、ボールを保持する必要がない。ボストンには2人のスコアラーがいるから、彼はフィットするさ。普通トレードされたら『(移籍したチームで)十分なショットを打てるのか』とか思うものだ。でもデリックはボールを手にしていなくともゲームにインパクトを与えることができるのさ」
セルティックスデビューとなった11日のデンバー・ナゲッツ戦。ホワイトはフィールドゴール50.0%(6/12)、3ポイント42.9%(3/7)の計15得点を残すも、その後3試合はショット成功率がダウン。だがカルバーが意に介することはない。
「ここ数試合で、彼のショットは不調だった。だがリバウンドを奪い、ブロックを決めて、ディフレクションやスティールをしてテイクチャージもやっている。彼はコートの両エンドでオフボールながら数多くのことをこなすことができるんだ。マーカス・スマートが離脱したが、彼(ホワイト)というハンドリングできる男がいることも大きい。マーカスが戻ってきても、デリックならオフボールでもプレーできるのさ」
セルティックスはオールスターブレイク後に順位を上げて、ホームコート・アドバンテージを手にできるのか。レギュラーシーズン終盤戦ならびにプレーオフへ向け、27歳のコンボガードの重要性は増していきそうだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
29歳のタイスは昨季途中まで約4シーズン在籍したビッグマンで、復帰後の2試合で平均4.5点、6.0リバウンド、2.0ブロックをマーク。27歳のホワイトは、セルティックス加入後の4試合で平均12.3点、4.3リバウンド、3.8アシスト、1.8スティール、1.0ブロックと早くもフィットしている。
チームは16日のデトロイト・ピストンズ戦で111-112で惜敗。1月29日からスタートした連勝は9でストップしたものの、イースタン・カンファレンス6位の34勝26敗(勝率56.7%)でオールスターブレイクを迎えた。
後半戦、そしてプレーオフに向けて、チームで鍵を握るのはジェイソン・テイタム、ジェイレン・ブラウンという両ウィングと新加入のホワイトだろう。
「我々はここ数年、デリックがこのチームのベストプレーヤーたちとうまくフィットすると思っていました。彼が唯一気にかけているのは勝利すること。そのためなら何でもする選手です」
セルティックスのバスケットボール運営部門代表兼ゼネラルマネージャーのブラッド・スティーブンスは11日のオンライン会見でホワイトに大きな期待を抱いていた。
今季途中まで、スパーズで約5シーズンをプレーしてきたホワイトにとって、セルティックスのイーメイ・ユドカ・ヘッドコーチはスパーズ時代のアシスタントコーチの1人で、テイタム、ブラウン、スマートとは2019年のFIBAワールドカップでアメリカ代表として共にプレーした経験がある。
またコロラド大時代にホワイトを指導したジェフ・カルバーは、先日出演した「The Celtics Talk Podcast」の番組内で教え子についてこう評していた。
「彼のスキルセットならフィットすると思うね。彼は(攻守両面に秀でた)本物の2WAYコンボガードで、ボールを保持する必要がない。ボストンには2人のスコアラーがいるから、彼はフィットするさ。普通トレードされたら『(移籍したチームで)十分なショットを打てるのか』とか思うものだ。でもデリックはボールを手にしていなくともゲームにインパクトを与えることができるのさ」
セルティックスデビューとなった11日のデンバー・ナゲッツ戦。ホワイトはフィールドゴール50.0%(6/12)、3ポイント42.9%(3/7)の計15得点を残すも、その後3試合はショット成功率がダウン。だがカルバーが意に介することはない。
「ここ数試合で、彼のショットは不調だった。だがリバウンドを奪い、ブロックを決めて、ディフレクションやスティールをしてテイクチャージもやっている。彼はコートの両エンドでオフボールながら数多くのことをこなすことができるんだ。マーカス・スマートが離脱したが、彼(ホワイト)というハンドリングできる男がいることも大きい。マーカスが戻ってきても、デリックならオフボールでもプレーできるのさ」
セルティックスはオールスターブレイク後に順位を上げて、ホームコート・アドバンテージを手にできるのか。レギュラーシーズン終盤戦ならびにプレーオフへ向け、27歳のコンボガードの重要性は増していきそうだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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