現役時代にNBAで2度の得点王に輝いた経験を持ち、2017年にバスケットボール殿堂入りも果たしたトレイシー・マッグレディ。そんなレジェンドが、『Playmaker HQ』のインタビューで自身が選ぶ「歴代ベスト5」を発表している。
“T-MAC”の愛称で親しまれたマッグレディは、“鳥人”ヴィンス・カーターと従兄弟の関係にあり、トロント・ラプターズ時代には2人の共闘が注目を集めた。2000年にオーランド・マジックへ移籍し、スコアラーとして完全開花。02-03シーズンに平均32.1点、翌シーズンにも平均28.0点を叩き出し、2年連続で得点王に輝いた。ヒューストン・ロケッツに移籍以降はケガに悩まされたが、35秒間で13得点をあげる伝説を作るなど、NBAの歴史にその名を刻んだ。
そのマッグレディが選んだ“最強の5人”は以下の通りだ。
「何度もベスト5は変わってきた。個人的にはポジション別で選ぶのが好きだ。ポイントガードは、私が純粋にファンだという理由でジェイソン・キッドだ。シューティングガードはMJ(マイケル・ジョーダン)。スモールフォワードはブロン(レブロン・ジェームズ)。彼に勝る選手はいない。
パワーフォワードはKG(ケビン・ガーネット)、カール・マローン、チャールズ・バークレー、ダーク・ノビツキーらいい選手がいるけど、私は“ビッグ・ファンダメンタル”ことティム・ダンカンを選ぶ。
センターは最も支配的なシャック(シャキール・オニール)だ。ドリーム(アキーム・オラジュワン)もパワフルなセンターだったけど、私なら彼はパワーフォワードに置くかな。センターとしては、7フッターの動きの遅い選手を相手に、軽快なフットワークで何もさせなかったね。アジリティはずば抜けていた。タフな選択だ」
さらにマッグレディは「最も偉大な選手」にジョーダンを指名したが、それはあくまで“形式上”のものだと説明している。
「正直なところ、各時代で選びたい。これまでにはたくさんのGOAT(史上最高の選手)がいるからね。たとえば、1990年に生まれたらレブロンと言うだろうし、それ以前ならマイク(ジョーダン)やコビー(ブライアント)となる」
また、「対峙した中で最もタフな相手は?」との問いには、迷わずコビー・ブライアントの名前を挙げている。
「間違いなくコビーだ。彼は最高のライバルであり、対峙した中でベストの選手だ。コビーにはプロ入り後の2年間で悲劇的に負けた。最も偉大なコンペティター(競争者)で、最も偉大な選手だと思う」
近年、GOAT論争が過熱するなかでも、時代の違いも加味すべきと主張するなど、冷静な視点で回答したマッグレディ。彼が選んだベスト5は自身もプレーした2000年代中心の顔ぶれとなったが、その選択は人それぞれの基準があっていいのだろう。
構成●ダンクシュート編集部
“T-MAC”の愛称で親しまれたマッグレディは、“鳥人”ヴィンス・カーターと従兄弟の関係にあり、トロント・ラプターズ時代には2人の共闘が注目を集めた。2000年にオーランド・マジックへ移籍し、スコアラーとして完全開花。02-03シーズンに平均32.1点、翌シーズンにも平均28.0点を叩き出し、2年連続で得点王に輝いた。ヒューストン・ロケッツに移籍以降はケガに悩まされたが、35秒間で13得点をあげる伝説を作るなど、NBAの歴史にその名を刻んだ。
そのマッグレディが選んだ“最強の5人”は以下の通りだ。
「何度もベスト5は変わってきた。個人的にはポジション別で選ぶのが好きだ。ポイントガードは、私が純粋にファンだという理由でジェイソン・キッドだ。シューティングガードはMJ(マイケル・ジョーダン)。スモールフォワードはブロン(レブロン・ジェームズ)。彼に勝る選手はいない。
パワーフォワードはKG(ケビン・ガーネット)、カール・マローン、チャールズ・バークレー、ダーク・ノビツキーらいい選手がいるけど、私は“ビッグ・ファンダメンタル”ことティム・ダンカンを選ぶ。
センターは最も支配的なシャック(シャキール・オニール)だ。ドリーム(アキーム・オラジュワン)もパワフルなセンターだったけど、私なら彼はパワーフォワードに置くかな。センターとしては、7フッターの動きの遅い選手を相手に、軽快なフットワークで何もさせなかったね。アジリティはずば抜けていた。タフな選択だ」
さらにマッグレディは「最も偉大な選手」にジョーダンを指名したが、それはあくまで“形式上”のものだと説明している。
「正直なところ、各時代で選びたい。これまでにはたくさんのGOAT(史上最高の選手)がいるからね。たとえば、1990年に生まれたらレブロンと言うだろうし、それ以前ならマイク(ジョーダン)やコビー(ブライアント)となる」
また、「対峙した中で最もタフな相手は?」との問いには、迷わずコビー・ブライアントの名前を挙げている。
「間違いなくコビーだ。彼は最高のライバルであり、対峙した中でベストの選手だ。コビーにはプロ入り後の2年間で悲劇的に負けた。最も偉大なコンペティター(競争者)で、最も偉大な選手だと思う」
近年、GOAT論争が過熱するなかでも、時代の違いも加味すべきと主張するなど、冷静な視点で回答したマッグレディ。彼が選んだベスト5は自身もプレーした2000年代中心の顔ぶれとなったが、その選択は人それぞれの基準があっていいのだろう。
構成●ダンクシュート編集部