NBAのGOAT(史上最高の選手)論争は近年、マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)とレブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)の2人を中心に回ってきた。プレーした時代やリーグ全体のスタイルが異なるため、比較がフェアではないとの見解もあるなかで、往年の名選手であるチャールズ・バークレーは、好敵手ジョーダンを支持しつつも、レブロンが成し遂げてきた功績を称賛している。
GOAT論争は、NBAを語るうえでは人気テーマであり、意見が分かれるところでもある。そのなかで、バスケットボール界の“神様”と呼ばれ、シカゴ・ブルズで2度の3連覇を果たしたジョーダン、その後継者として長年リーグを牽引してきたレブロンは、そのトップランナーだ。
歴代5位の通算3万2292点をあげたジョーダンは得点王10回、スティール王3回、最優秀守備選手賞1回、シーズンMVP5回、オールスター出場14回など、攻守、そして記録と記憶の両面で強烈なインパクトを残した。
一方のレブロンは優勝回数こそ4回と劣るが、レギュラーシーズンとプレーオフの合計得点では偉人カリーム・アブドゥル・ジャバーを抜いて歴代トップに躍り出たのに加え、シーズンMVP4回、オールスター出場18回、得点王とアシスト王をそれぞれ1回獲得しており、個人賞で引けは取らない。
それゆえに議論は白熱するわけだが、現役時代にジョーダンとしのぎを削り、引退後はレブロンの活躍をルーキーイヤーから見てきたバークレーは、ドレイモンド・グリーン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)のポッドキャスト『The Draymond Green Show』で、2人のベストプレーヤーに対する自身の考えを述べた。
「俺はMJ(ジョーダン)支持派だ。そこははっきりさせておく。ただ、レブロンが成し遂げたことは、間違いなくスポーツ史上最も偉大なストーリーだと思う。まず、コビー(ブライアント)やケビン・ガーネットらを見てみるといい。彼らはNBAに入った当初、いい選手ではなかった。いい選手になるまで数年かかった」
これには、グリーンも「確かにそうだ」と頷く。実際、同じ高卒選手であるガーネットのルーキーイヤーは平均10.4点、6.3リバウンドで、コビーはプロ入り2年間はセカンドユニットが主戦場だった。
しかしレブロンは初年度からエースを務め、平均20.9点、5.5リバウンド、5.9アシストとオールラウンドな活躍で新人王を受賞。バークレーは、レブロンの偉大さについてさらに言葉を続けている。
「レブロンはこの40年間で、NBA初日から見事な活躍を見せた唯一の選手だ。決して厄介事に巻き込まれないことも、ベストプレーヤーの1人たる所以だろう。特にソーシャルメディア社会となって、24時間ニュースが飛び交う世の中では、18歳の頃から現在まで偉大であり続けるのは特別だ。レブロンは次世代の偉大なプレーヤーとして期待され、その期待値を超えていった」
ジョーダンとの優劣をつける必要もないほど、レブロンが残してきた足跡は唯一無二なものだと言っても過言ではないだろう。
構成●ダンクシュート編集部
【PHOTO】NBA最強の選手は誰だ?識者8人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介!
GOAT論争は、NBAを語るうえでは人気テーマであり、意見が分かれるところでもある。そのなかで、バスケットボール界の“神様”と呼ばれ、シカゴ・ブルズで2度の3連覇を果たしたジョーダン、その後継者として長年リーグを牽引してきたレブロンは、そのトップランナーだ。
歴代5位の通算3万2292点をあげたジョーダンは得点王10回、スティール王3回、最優秀守備選手賞1回、シーズンMVP5回、オールスター出場14回など、攻守、そして記録と記憶の両面で強烈なインパクトを残した。
一方のレブロンは優勝回数こそ4回と劣るが、レギュラーシーズンとプレーオフの合計得点では偉人カリーム・アブドゥル・ジャバーを抜いて歴代トップに躍り出たのに加え、シーズンMVP4回、オールスター出場18回、得点王とアシスト王をそれぞれ1回獲得しており、個人賞で引けは取らない。
それゆえに議論は白熱するわけだが、現役時代にジョーダンとしのぎを削り、引退後はレブロンの活躍をルーキーイヤーから見てきたバークレーは、ドレイモンド・グリーン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)のポッドキャスト『The Draymond Green Show』で、2人のベストプレーヤーに対する自身の考えを述べた。
「俺はMJ(ジョーダン)支持派だ。そこははっきりさせておく。ただ、レブロンが成し遂げたことは、間違いなくスポーツ史上最も偉大なストーリーだと思う。まず、コビー(ブライアント)やケビン・ガーネットらを見てみるといい。彼らはNBAに入った当初、いい選手ではなかった。いい選手になるまで数年かかった」
これには、グリーンも「確かにそうだ」と頷く。実際、同じ高卒選手であるガーネットのルーキーイヤーは平均10.4点、6.3リバウンドで、コビーはプロ入り2年間はセカンドユニットが主戦場だった。
しかしレブロンは初年度からエースを務め、平均20.9点、5.5リバウンド、5.9アシストとオールラウンドな活躍で新人王を受賞。バークレーは、レブロンの偉大さについてさらに言葉を続けている。
「レブロンはこの40年間で、NBA初日から見事な活躍を見せた唯一の選手だ。決して厄介事に巻き込まれないことも、ベストプレーヤーの1人たる所以だろう。特にソーシャルメディア社会となって、24時間ニュースが飛び交う世の中では、18歳の頃から現在まで偉大であり続けるのは特別だ。レブロンは次世代の偉大なプレーヤーとして期待され、その期待値を超えていった」
ジョーダンとの優劣をつける必要もないほど、レブロンが残してきた足跡は唯一無二なものだと言っても過言ではないだろう。
構成●ダンクシュート編集部
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