人生は、何が起こるかわからない。
先日、ロシアによるウクライナへの軍事侵略の影響を受けて、ロシアの球団から外国籍の選手が続々離脱している旨をお伝えしたが、その中の1人、家族と母国デンマークへと退避していたCSKAモスクワのガード、ガブリエル・ルンドベリが、フェニックス・サンズと今シーズン残り期間の2WAY契約を結んだことが発表された。
報道によれば、ルンドベリは昨年夏に結んだCSKAとの2年契約を、自ら買い取った模様だ。
「出場時間については何も約束されていない。でもそれはあちらでは当たり前のことだ。でももちろん、チャンスを与えられて、自分の価値を証明する機会があることを期待している。彼らに、僕と契約したことは間違っていなかったと納得させたい」
ルンドベリはデンマークのラジオ番組でそう抱負を語っている。
ミドルネームの Ifeanyi からとった"Iffe (イッフェ)"の愛称で呼ばれているルンドベリは、コペンハーゲン生まれの27歳だ。
地元の小クラブを経て、デンマークのトップリーグでプロデビューした彼は、瞬く間に「国内最高のヤングタレント」の称号を得ると、リーグ優勝を達成したのを節目に、22歳でスペインリーグに羽ばたいた。
入団したマンレサは当時2部リーグに降格していたが、彼の活躍もあって、1年でトップリーグACBに復帰。
同クラブでのパフォーマンスを評価され、同じACBリーグのテネリフェにステップアップして1年間プレーしたのち、ユーロリーグ出場経験もあるポーランドのゴラに移籍した。
そのシーズン、ゴラは、ロシアを中心に旧ソ連邦や東欧諸国の球団で構成されているリーグに参戦していた。そこで平均20.4点、3.8リバウンド、5.4アシストと、主力としてチームを牽引していた彼に目をつけた強豪CSKAモスクワが、シーズン半ばに引き抜いた。
CSKAの一員となったルンドベリは、順応する時間も十分にないままユーロリーグに初参戦することになったが、デビュー戦となったオリンピアコス戦では、3ポイント3本を含む13得点に4リバウンド、3アシスト、2スティールという立派な数字を残している。
欧州でプレーする選手にとって、CSKAは頂点の一角に存在する憧れの球団だ。ましてやバスケが盛んとは言えないデンマークの小クラブでキャリアをスタートしたルンドベリにとっては雲の上の存在であり、自分に興味を示しているという話を代理人から聞いたときは半信半疑だったと振り返っている。
「前にもこのような話はあったけれど、結局最後は実現しないことが何度もあった。代理人から、すでに口頭で合意に至っていると聞いてもまだ、『様子を見よう』という感じだったよ。だから最終的にサインをしたときは衝撃的だった。『自分はCSKAの選手になったんだ!』ってね」
先日、ロシアによるウクライナへの軍事侵略の影響を受けて、ロシアの球団から外国籍の選手が続々離脱している旨をお伝えしたが、その中の1人、家族と母国デンマークへと退避していたCSKAモスクワのガード、ガブリエル・ルンドベリが、フェニックス・サンズと今シーズン残り期間の2WAY契約を結んだことが発表された。
報道によれば、ルンドベリは昨年夏に結んだCSKAとの2年契約を、自ら買い取った模様だ。
「出場時間については何も約束されていない。でもそれはあちらでは当たり前のことだ。でももちろん、チャンスを与えられて、自分の価値を証明する機会があることを期待している。彼らに、僕と契約したことは間違っていなかったと納得させたい」
ルンドベリはデンマークのラジオ番組でそう抱負を語っている。
ミドルネームの Ifeanyi からとった"Iffe (イッフェ)"の愛称で呼ばれているルンドベリは、コペンハーゲン生まれの27歳だ。
地元の小クラブを経て、デンマークのトップリーグでプロデビューした彼は、瞬く間に「国内最高のヤングタレント」の称号を得ると、リーグ優勝を達成したのを節目に、22歳でスペインリーグに羽ばたいた。
入団したマンレサは当時2部リーグに降格していたが、彼の活躍もあって、1年でトップリーグACBに復帰。
同クラブでのパフォーマンスを評価され、同じACBリーグのテネリフェにステップアップして1年間プレーしたのち、ユーロリーグ出場経験もあるポーランドのゴラに移籍した。
そのシーズン、ゴラは、ロシアを中心に旧ソ連邦や東欧諸国の球団で構成されているリーグに参戦していた。そこで平均20.4点、3.8リバウンド、5.4アシストと、主力としてチームを牽引していた彼に目をつけた強豪CSKAモスクワが、シーズン半ばに引き抜いた。
CSKAの一員となったルンドベリは、順応する時間も十分にないままユーロリーグに初参戦することになったが、デビュー戦となったオリンピアコス戦では、3ポイント3本を含む13得点に4リバウンド、3アシスト、2スティールという立派な数字を残している。
欧州でプレーする選手にとって、CSKAは頂点の一角に存在する憧れの球団だ。ましてやバスケが盛んとは言えないデンマークの小クラブでキャリアをスタートしたルンドベリにとっては雲の上の存在であり、自分に興味を示しているという話を代理人から聞いたときは半信半疑だったと振り返っている。
「前にもこのような話はあったけれど、結局最後は実現しないことが何度もあった。代理人から、すでに口頭で合意に至っていると聞いてもまだ、『様子を見よう』という感じだったよ。だから最終的にサインをしたときは衝撃的だった。『自分はCSKAの選手になったんだ!』ってね」
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