NBA

5年ぶりの“再戦”でリベンジなるか!八村塁、次戦は因縁の相手とマッチアップへ

秋山裕之

2019.11.13

八村の所属するウィザーズは、明日から今季2度目のアウェー3連戦に挑む。(C)Getty Images

 八村が所属するウィザーズは、今季2度目のアウェー3連戦を迎える。11月13日(日本時間14日)に行なわれる初戦の相手は、ここまで8勝1敗でリーグ首位をひた走る絶好調のボストン・セルティックスだ。

 セルティックスは得点源の1人であるゴードン・ヘイワードが9日(同10日)のサンアントニオ・スパーズ戦で左手を骨折して全治6週間の診断を受けた。しかしヘイワード不在で臨んだ11日ダラス・マーベリックス戦に116-106で勝利し、開幕2戦目から破竹の8連勝をマーク。この試合では知将ブラッド・スティーブンズ・ヘッドコーチの下、ケンバ・ウォーカーが29得点、ジェイレン・ブラウンが25得点、マーカス・スマートが17得点をあげ、ほとんどの時間でリードを保持していた。

 先発パワーフォワードを務めるジェイソン・テイタムこそフィールドゴール成功率5.6%(1/18)で5得点と不発に終わったものの、豊富なタレントを擁していることは明白で、現時点における戦力でウィザーズを大きく上回っていることは間違いない。

 セルティックスには、今夏に中国で開催されたFIBAワールドカップでアメリカ代表として出場した選手が4人(ウォーカー、ブラウン、スマート、テイタム)もいる。日本のエースとして臨み、アメリカ戦で45-98と大敗した八村にとって、内心では闘志を燃やしているはず。
 
 特にテイタムは同じパワーフォワードとしてマッチアップする可能性が高く、約5年ぶりの再戦という点でも注目が集まりそうだ。

 2014年のFIBAU17ワールドカップ。八村は日本のエースとして平均22.6点を稼いで大会得点王に輝いたのだが、セカンドラウンドでアメリカと激突し、38-122という屈辱的な敗北を喫していた。

 その試合で、八村はゲームハイの25得点を叩き出した。だがアメリカ代表はチーム全体でフィールドゴール成功率66.3%(55/83)という驚異的な成功率を残し、ベンチスタートのテイタムはチームトップの19得点を奪取。

 今夏のワールドカップでは、テイタムが左足首捻挫のため日本戦を欠場していただけに、NBAという世界最高の舞台でマッチアップが実現することは、八村にとっても楽しみなものとなるに違いない。