現地時間6月2日、今季の優勝チームを決めるNBAファイナルが幕を開ける。イースタン・カンファレンスはボストン・セルティックス、ウエスタン・カンファレンスはゴールデンステイト・ウォリアーズが大舞台へ進出した。
NBAは今季で創設75周年。その長い歴史のなかで数々のスター選手が誕生してきたが、プレーオフに出場できたとしても、ファイナルはまた別格。
例えば、1980年代に名スコアラーとして鳴らしたドミニク・ウィルキンス(元アトランタ・ホークスほか)、2005、06年にMVPに輝いたスティーブ・ナッシュ(元フェニックス・サンズほか)、リーグ史上初の4世代(90、00、10、20)でプレーしたヴィンス・カーター(元トロント・ラプターズほか)といったレジェンドは、一度もファイナルにたどり着けずに現役生活を終えている。
セルティックスではアル・ホーフォードがキャリア15シーズン目、プレーオフ通算141試合を終えてようやくこの場に立ったが、このベテランを除くチームのロースターにはキャリア10年目以上の選手は皆無で、もちろんファイナル出場経験もない。
とはいえ、セルティックスはマーカス・スマートが在籍8年目、ジェイレン・ブラウンが同6年目、ジェイソン・テイタムが同5年目、ロバート・ウィリアムズ三世が同4年目、グラント・ウィリアムズが同3年目と、コアメンバーが一緒にプレーしてきた。
それに今プレーオフではカンファレンス・セミファイナルで昨季覇者ミルウォーキー・バックス相手に2勝3敗から2連勝で撃破、マイアミ・ヒートとのカンファレンス・ファイナルでは敵地で行なわれた最終戦に勝利するなど、タフな経験を積んできた。
「確かに、我々にはファイナルの経験がある。それは事実だ。だがボストンは決して若いチームではない。彼らはファイナルに進んだことはないが、その点で経験不足と見ることはできない」
ウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)はこのように語り、各ポジションに実力者を揃えるセルティックスを警戒。ファイナル出場経験の有無ではなく、それ以外の面でも相手を分析しているのだろう。
レギュラーシーズンにおけるディフェンシブ・レーティングで、セルティックスはリーグトップ(106.2)、ウォリアーズはリーグ2位(106.6)の成績を残している。前者にはテイタムにブラウン、後者にもステフィン・カリーやクレイ・トンプソン、ジョーダン・プールといった爆発力のあるスコアラーを有しているだけに、両チームによる頂上決戦はファイナルの出場経験の有無に関係なく、白熱したシリーズとなるに違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
NBAは今季で創設75周年。その長い歴史のなかで数々のスター選手が誕生してきたが、プレーオフに出場できたとしても、ファイナルはまた別格。
例えば、1980年代に名スコアラーとして鳴らしたドミニク・ウィルキンス(元アトランタ・ホークスほか)、2005、06年にMVPに輝いたスティーブ・ナッシュ(元フェニックス・サンズほか)、リーグ史上初の4世代(90、00、10、20)でプレーしたヴィンス・カーター(元トロント・ラプターズほか)といったレジェンドは、一度もファイナルにたどり着けずに現役生活を終えている。
セルティックスではアル・ホーフォードがキャリア15シーズン目、プレーオフ通算141試合を終えてようやくこの場に立ったが、このベテランを除くチームのロースターにはキャリア10年目以上の選手は皆無で、もちろんファイナル出場経験もない。
とはいえ、セルティックスはマーカス・スマートが在籍8年目、ジェイレン・ブラウンが同6年目、ジェイソン・テイタムが同5年目、ロバート・ウィリアムズ三世が同4年目、グラント・ウィリアムズが同3年目と、コアメンバーが一緒にプレーしてきた。
それに今プレーオフではカンファレンス・セミファイナルで昨季覇者ミルウォーキー・バックス相手に2勝3敗から2連勝で撃破、マイアミ・ヒートとのカンファレンス・ファイナルでは敵地で行なわれた最終戦に勝利するなど、タフな経験を積んできた。
「確かに、我々にはファイナルの経験がある。それは事実だ。だがボストンは決して若いチームではない。彼らはファイナルに進んだことはないが、その点で経験不足と見ることはできない」
ウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)はこのように語り、各ポジションに実力者を揃えるセルティックスを警戒。ファイナル出場経験の有無ではなく、それ以外の面でも相手を分析しているのだろう。
レギュラーシーズンにおけるディフェンシブ・レーティングで、セルティックスはリーグトップ(106.2)、ウォリアーズはリーグ2位(106.6)の成績を残している。前者にはテイタムにブラウン、後者にもステフィン・カリーやクレイ・トンプソン、ジョーダン・プールといった爆発力のあるスコアラーを有しているだけに、両チームによる頂上決戦はファイナルの出場経験の有無に関係なく、白熱したシリーズとなるに違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)