昨季、ロサンゼルス・レイカーズのラッセル・ウエストブルックはキャリア最悪のシーズンを過ごしたと言っていい。チームのシステムにまったくフィットできず、レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビスとのビッグ３は不発に。攻守ともに精彩を欠き、レイカーズがプレーオフを逃した大戦犯として扱われてしまった。

　チーム内外で風当たりが強くなっているなか、今季契約がプレーヤーオプションとなっていたため去就に注目が集まったものの、オプトインして残留が決定。ただ、いまだに放出論が絶えず、トレードの噂が毎日のように飛び交っている。

　まさに四面楚歌のウエストブルックだが、彼を支持する者も少なからずいる。レイカーズのOBで、クレイ・トンプソン（ゴールデンステイト・ウォリアーズ）の父マイカルもその１人。1980年代に活躍したビッグマンは、米メディア『SiriusXM NBA Radio』に出演した際に、今季のウエストブルックの“逆襲”を予想した。
  「ラス（ウエストブルックの愛称）はプライドが高いんだ。昨季の彼はベストではなかったし、多くの人々がレイカーズの失敗を自分のせいにしていることも彼は知っている。でも、ラスはみんなが間違っていることを証明するため、毅然とした態度で（今季に）望むと思う。

　ダービン・ハム（レイカーズ新ヘッドコーチ）という男はみんなから尊敬されているし、自分の意見を言うことを恐れない人間だ。だからラッセル・ウエストブルックやAD（デイビスの愛称）、レブロンらもそれを尊敬していると思う。強烈な個性の持ち主だからね。そしてウエストブルックは、疑ってくる人たちが間違っていると証明するため、チームに強調し、強くなってシーズンを過ごすと思うよ」

　今季のウエストブルックの活躍を力強く後押ししたマイカル。ハムHC（ヘッドコーチ）も「ラスはまだやれるよ」と太鼓判を押しているだけに、彼らの期待に何としても応えたいところだ。

構成●ダンクシュート編集部

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