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NBA

「デュラントはコビーと似た展開になった」現地記者がリーグを揺るがせた今夏の移籍騒動に言及。ネッツの優勝を暗示した可能性も?<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2022.08.25

今夏、2007年のコビー(右)と似たような経緯を歩んだデュラント(左)。コビーがその後優勝したように、ネッツをリーグ制覇へと導けるか。(C)Getty Images

今夏、2007年のコビー(右)と似たような経緯を歩んだデュラント(左)。コビーがその後優勝したように、ネッツをリーグ制覇へと導けるか。(C)Getty Images

 現地時間6月30日の“衝撃のトレード要求”から約2か月。オフシーズンのリーグを揺るがせ続けたケビン・デュラントの移籍騒動は、8月23日にブルックリン・ネッツ残留が決定し幕を下ろした。

 マイアミ・ヒートやフェニックス・サンズ、ボストン・セルティックス、フィラデルフィア・セブンティシクサーズなどが放出先に挙がり、多くの選手とチームを巻き込んだ今回のトレード狂騒曲。「自分を取るか、(スティーブ)ナッシュ・ヘッドコーチと(ショーン)マークス・ゼネラルマネージャーを取るか」とデュラントがチームに詰め寄った時点で、両者の決別は決定的かと思われたが、23日に球団フロントとデュラントが会談を行なった結果、「協力関係の下、ともに前へ進んでいくことに合意」したという。

 このニュースについて、当然ながら多くのNBA選手やリーグ関係者、メディアが反応。そのなかで『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者は、かつて同じように自身のトレードを求めたコビー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)を引き合いに出し、SNSにこう綴った。

「結局のところ、ケビン・デュラントとネッツは、2007年のコビー・ブライアントとレイカーズと似たような展開になった。トレード要求、チームとの話し合い、(移籍が)成立せず、そして最終的にフランチャイズへ戻る決断をした波乱の夏だ」
 
 2006-07シーズンオフ、優勝争いに加われないレイカーズの不甲斐なさに業を煮やしたコビーは、「補強しないなら放出してほしい」とチームにトレードを要求。結果として移籍は成立せず、レイカーズを出て行こうとしたコビーには、2007-08シーズンの開幕戦で大ブーイングが浴びせられた。

 今オフ、コビーと似た経緯を辿ったデュラントには、同じように地元ファンからブーイングが浴びせられるかもしれない。ただ、ひとつ注目したいのは、その後コビーが優勝している点。パウ・ガソルの獲得など積極的に補強したレイカーズは、コビーを中心に2008年はファイナル進出、2009、10年には見事に連覇を達成している。

 現在のネッツも、カイリー・アービングやベン・シモンズをはじめ、優勝を狙えるだけの優秀なタレントが揃っている。「コビーと似た展開になった」というウォジナロウスキー記者の投稿を、“その後リーグの頂点に立つ”ことまでが暗示されていると深読みするのは、考えすぎだろうか。

構成●ダンクシュート編集部

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