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NBA

「彼の練習レベルは段違いだった」新人時代のコビーを元同僚が回想「やられたらすぐ練習場へ戻っていた」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.08.22

過去にマジックやウォージーといったスター選手と共闘してきたスコット(左)だが、コビーの練習は「レベルが段違いだった」という。(C)Getty Images

過去にマジックやウォージーといったスター選手と共闘してきたスコット(左)だが、コビーの練習は「レベルが段違いだった」という。(C)Getty Images

 現地時間8月19日、元NBAプレーヤー兼ヘッドコーチ(HC)のバイロン・スコットがホスト役を務めるポッドキャスト番組「Off the Dribble」の最新エピソードが公開された。

 NBAキャリア14シーズンのうち、ロサンゼルス・レイカーズで計11シーズンをプレーしたスコットは、1980年代後半に先発ガードを務め、マジック・ジョンソンやカリーム・アブドゥル・ジャバー、ジェームズ・ウォージーらと共に3度(85、87、88年)の優勝に貢献。

 92-93シーズンを最後にレイカーズから退団すると、インディアナ・ペイサーズ、バンクーバー(現メンフィス)・グリズリーズで計3シーズンをプレー。その後96-97シーズンに古巣レイカーズへ復帰して現役を終えた。

 最新エピソードにゲストとして出演したのは、そのシーズン途中にフェニックス・サンズからトレードで加入したロバート・オリー。94、95年にヒューストン・ロケッツで連覇を経験した万能型フォワードは、元チームメイトとの談話で、当時高卒ルーキーだったコビー・ブライアントについて話し始めた。
 
「俺たちはコビーがどれほど駆り立てられてきたかを知ってる。ストリングゲーム(ハーフコートで3人が互いにドライブ、パス、3ポイントを交互に行なうゲーム)をやっていたことがあった。あの頃コビーはスリーが打てず、いつも勝とうとやっていた。

 俺たちにとっては練習で、彼はあそこでスリーを打っていた。で、『ねぇ、一緒にプレーできる?』って彼が言ってきて、俺たちが『いやぁ、今日はしない』って感じで返したら、彼はリベンジしたかったからイライラしていた。それで2,3日経ってから『オッケー。今日はやるよ』って俺たちが言うと、彼はまたやられて、すぐさま練習場へ戻って、うまくなろうとしていたんだ」

 ルーキー時代のコビーは、レイカーズで71試合(うち先発は6試合)に出場したものの平均15.5分、7.6点、1.9リバウンド、1.3アシストと平凡な成績に。3ポイントは成功率こそ37.5%を残すも、平均成功数は0.7本に過ぎず、プルアップで放つこともなかった。

 当時35歳のスコットと26歳だったオリーは、コビーが自分たちの長所(3ポイント)を不得意としていたことで「彼にはできないと何度も苦しめてきた」と回想。だが「アイツは翌朝の5時か6時にはジムにいて、俺たちが間違っているんだと証明すべく努力していた。あれが彼を偉大な選手にしたんだ」と高卒ルーキーの向上心を称賛した。
 
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