ブルックリン・ネッツのケビン・デュラントは、現在NBAを代表するスーパースターなのは誰もが認めるところだろう。しかし、最終的にネッツ残留の運びになったとはいえ、今夏にはチームにトレードを要求して、その振る舞いは大きな波紋を呼んだ。
これまで経験した2度のリーグ優勝も、オクラホマシティ・サンダーから強豪ゴールデンステイト・ウォリアーズに移籍して獲得したものであり賛否が分かれるところ。怪物センターとして殿堂入りしているシャキール・オニール(シャック)は、ウォリアーズ以外でのキャリアに「失敗」の烙印を押している。
事の発端は、殿堂入り選手で、現在は辛口コメンテーターとして人気を博すチャールズ・バークレーの発言だった。
アリゾナのスポーツ番組『Bickley & Marotta』で、「ベストプレーヤーとして、リーダーとして、ひどい失敗だった。重要な役割を求められるたびに、成功を逃している。それが俺たち昔の人間が彼について思うことだ」と語り、2016~19年に在籍したウォリアーズ以外でのキャリアを一刀両断したのだ。
デュラントはプロ入りした2007年から9年間、サンダーのエースとして奮闘。11-12シーズンにこそNBAファイナルに進出したが、リーグ優勝は果たせず。フリーエージェントになった2016年夏に、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンのビッグ3がいるウォリアーズへ移籍し、17年と18年に自身初優勝を含むリーグ2連覇と2年連続でのファイナルMVPを受賞した。
アキレス腱断裂もあり、19年に移籍したネッツでは3年間でまだチームとしての成功は収められていない。そのなかで、シャックは自身がホストを務めるポッドキャスト『The Big Podcast with Shaq』で、「ウォリアーズに肩車してもらい、便乗してタイトルを獲得した」とバークレーのデュラント批判に同調した。
「KDのキャリアを振り返って見た時、ベストプレーヤーとして、リーダーとして、チームを牽引していたのか。オクラホマシティで、3勝1敗とシリーズをリード。あと1試合、エースであればすべてのプレッシャーがその双肩に懸かってくる」
実際、サンダーに所属していた2015-16シーズンのカンファレンス決勝ではウォリアーズ相手に3勝1敗と先に王手をかけながら、その後3連敗を喫して、ファイナル進出を阻まれた。
バークレーは今年4月、チームを“バス”に例え、デュラントを“運転手”ではなく“乗客”と表現。デュラントが自ら先頭に立ってチャンピオンシップを獲得したわけではないと主張した。シャックは、「チャック(バークレー)は完全に正しかった」と続けている。
「KDはゴールデンステイトでバスを運転していたわけではない。一番前の席に座っていただけだ。勝つだけではダメなのさ。俺たちが話しているのは、チャンピオンシップを勝ち獲る際に、チームを次のレベルに引き上げられるか、ということだ。彼のそんな姿をまだ見ていない。エースとして、それを成し遂げられなければ、失敗したことを意味する」
シャックによれば、バークレーは優勝経験がなく、自分のキャリアを「悲惨な失敗」とみなしているという。
デュラントは優勝経験こそあるが、さまざまなバッググラウンドも相まって、その評価は厳しいものとなっているようだ。
構成●ダンクシュート編集部
これまで経験した2度のリーグ優勝も、オクラホマシティ・サンダーから強豪ゴールデンステイト・ウォリアーズに移籍して獲得したものであり賛否が分かれるところ。怪物センターとして殿堂入りしているシャキール・オニール(シャック)は、ウォリアーズ以外でのキャリアに「失敗」の烙印を押している。
事の発端は、殿堂入り選手で、現在は辛口コメンテーターとして人気を博すチャールズ・バークレーの発言だった。
アリゾナのスポーツ番組『Bickley & Marotta』で、「ベストプレーヤーとして、リーダーとして、ひどい失敗だった。重要な役割を求められるたびに、成功を逃している。それが俺たち昔の人間が彼について思うことだ」と語り、2016~19年に在籍したウォリアーズ以外でのキャリアを一刀両断したのだ。
デュラントはプロ入りした2007年から9年間、サンダーのエースとして奮闘。11-12シーズンにこそNBAファイナルに進出したが、リーグ優勝は果たせず。フリーエージェントになった2016年夏に、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンのビッグ3がいるウォリアーズへ移籍し、17年と18年に自身初優勝を含むリーグ2連覇と2年連続でのファイナルMVPを受賞した。
アキレス腱断裂もあり、19年に移籍したネッツでは3年間でまだチームとしての成功は収められていない。そのなかで、シャックは自身がホストを務めるポッドキャスト『The Big Podcast with Shaq』で、「ウォリアーズに肩車してもらい、便乗してタイトルを獲得した」とバークレーのデュラント批判に同調した。
「KDのキャリアを振り返って見た時、ベストプレーヤーとして、リーダーとして、チームを牽引していたのか。オクラホマシティで、3勝1敗とシリーズをリード。あと1試合、エースであればすべてのプレッシャーがその双肩に懸かってくる」
実際、サンダーに所属していた2015-16シーズンのカンファレンス決勝ではウォリアーズ相手に3勝1敗と先に王手をかけながら、その後3連敗を喫して、ファイナル進出を阻まれた。
バークレーは今年4月、チームを“バス”に例え、デュラントを“運転手”ではなく“乗客”と表現。デュラントが自ら先頭に立ってチャンピオンシップを獲得したわけではないと主張した。シャックは、「チャック(バークレー)は完全に正しかった」と続けている。
「KDはゴールデンステイトでバスを運転していたわけではない。一番前の席に座っていただけだ。勝つだけではダメなのさ。俺たちが話しているのは、チャンピオンシップを勝ち獲る際に、チームを次のレベルに引き上げられるか、ということだ。彼のそんな姿をまだ見ていない。エースとして、それを成し遂げられなければ、失敗したことを意味する」
シャックによれば、バークレーは優勝経験がなく、自分のキャリアを「悲惨な失敗」とみなしているという。
デュラントは優勝経験こそあるが、さまざまなバッググラウンドも相まって、その評価は厳しいものとなっているようだ。
構成●ダンクシュート編集部
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