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バスケW杯

スター不在で前回大会は7位と惨敗。来年開催のW杯アメリカ代表メンバーはどうなる?<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.10.26

来年のW杯メンバーは東京五輪にも出場したアデバヨ(左)やテイタム(中央)、直前でチームを離脱したビール(右)が中心になるかもしれない。(C)Getty Images

来年のW杯メンバーは東京五輪にも出場したアデバヨ(左)やテイタム(中央)、直前でチームを離脱したビール(右)が中心になるかもしれない。(C)Getty Images

 NBAの2022ー23シーズンが現地時間10月18日に開幕。来年4月にスタートするプレーオフ進出を目指し、30チームが82試合のレギュラーシーズンを戦っている。

 ファンにとっては待望の季節がやってきたが、来夏にはフィリピン、日本、インドネシアの3か国共催でFIBAワールドカップ2023(以下W杯)が行なわれる。

 アメリカ代表は前回大会(2019年)で史上ワーストの7位。スター選手が出場を見送ったことでタレント不足と連携不足に苦しんだチームは惨敗に終わっただけに、どのようなメンバーで挑むのか注目されている。

 そんななか、25日に『The Athletic』へW杯に関する記事が公開。アトランタ・ホークスのトレイ・ヤング、そしてブラッドリー・ビール(ワシントン・ウィザーズ)が出場に前向きな姿勢を示している。

 ビールは2019年のW杯を息子誕生のため見送り、東京五輪は新型コロナウイルスで出場を辞退しただけに、アメリカ代表でプレーすることには大きな意味があるという。

「もちろん、僕がアメリカのためにプレーしているのは想像できる。僕にとってはいつだってゴールであり、オリンピックでプレーするためにも、そこ(ワールドカップ)がステップになる。自分が出場可能なら、もちろんそうするよ」

 今季でキャリア11年目を迎えた29歳のシューティングガードは、今季3試合を終えた時点で平均23.0点、3.3リバウンド、6.3アシストを記録。スター揃いのチームでも機能することは昨夏の代表の練習試合でも証明されており、豊富なスキルとシュート力を兼備したリーグ有数のスコアラーの代表入りはもちろん歓迎されるだろう。
 
 もしアメリカ代表がW杯へベストメンバーを送り込むとしたら、ステフィン・カリー(ウォリアーズ)やケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)、カワイ・レナード(ロサンゼルス・クリッパーズ)、ジェームズ・ハーデン(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)といった選手が候補となる。

 ただ彼らが出場するとすれば2024年のパリ・オリンピックになる可能性が高く、来年のW杯では東京五輪で金メダルを獲得したメンバーが真っ先に候補に挙がるだろう。

 代表関係者はボストン・セルティックスのジェイソン・テイタム、フェニックス・サンズのデビン・ブッカー、ポートランド・トレイルブレイザーズのデイミアン・リラード、マイアミ・ヒートのバム・アデバヨ、シカゴ・ブルズのザック・ラビーンなどに出場をオファーすることになりそうだ。

 もちろん、これはあくまで現段階のものであり、もし彼らが大ケガによって長期離脱、プレーオフを戦い抜いて疲労が蓄積していれば、出場を辞退するケースも考えられる。

 それでも、現時点でビール、ヤングというオールスター選手がW杯出場にポジティブな姿勢を見せていることは、アメリカ代表にとって間違いなく朗報と言っていいはずだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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