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NBA

ネッツ2連勝のキーポイントとなった渡邊雄太のセンター起用。「彼にアドバンテージがあった」と指揮官がその理由を明かす<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.11.07

直近2戦、ネッツは渡邊を時間帯によってセンターとして起用。このスモールラインナップが連勝の理由のひとつに。(C)Getty Images

直近2戦、ネッツは渡邊を時間帯によってセンターとして起用。このスモールラインナップが連勝の理由のひとつに。(C)Getty Images

 2022-23シーズンのブルックリン・ネッツは、開幕からなかなか波に乗れず、7戦目を終えて2勝5敗と低迷。この時点でスティーブ・ナッシュHC(ヘッドコーチ)の解任へ踏み切り、アシスタントコーチのジャック・ヴォーンを暫定指揮官へ昇格させた。

 そんななか、チームの二枚看板の1人であるカイリー・アービングは、先日反ユダヤ主義の映像作品のリンクを自身のSNSへ投稿。支持する意思こそ示さなかったものの、明確に否認しなかったことで問題へ発展したため、ネッツは無報酬で最低5試合の出場停止処分を科した。

 さらなる苦境に立たされたかと思われたものの、ネッツは現地時間11月4日のワシントン・ウィザーズ戦に128-86で快勝すると、翌5日のシャーロット・ホーネッツ戦も、終盤に逆転して98-94で2連勝。6日を終えた時点で4勝6敗(勝率40.0%)まで持ち直し、イースタン・カンファレンス9位とプレーイン・トーナメント圏内へ上昇した。
 
 この2試合、アービングに加えてベン・シモンズもヒザの痛みで欠場と、ビッグ3のうちコートに立っていたのはケビン・デュラントのみ。それでもネッツはアウェー2連勝と調子を上げてきた。

 もともと、今季のチームには昨季までユタ・ジャズで先発を務めていたロイス・オニールや、ニック・クラクストンという成長中のビッグマン、チーム最古参シューターのジョー・ハリス、ベテランガードのパティ・ミルズなど、実力者が多く在籍。そのなかで、2連勝をマークできたキーポイントのひとつとして挙げられるのは、渡邊雄太をセンターに配置したスモールラインナップだろう。これについて、ヴォーン暫定HCはこう話す。

「我々はテンポを上げてプレーできるかを見ているところだ。得点源となれる選手たちを何人か欠いているから、彼らの不在を埋めることができるかどうかを、少し小さな布陣を起用して見ている」

 ネッツはウィザーズ戦でミルズ、ハリス、デイビッド・デュークJr.、マーキーフ・モリスに渡邊、ホーネッツ戦でもデュラント、オニール、ハリス、キャム・トーマスに渡邊というスモールラインナップを送り込んでおり、それらがここまで奏功している。
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