NBA

「ファンの皆、すまない」ボールを観客席へ投げ込み罰金処分のヤングがぼやき「これじゃ祝福することすらできない」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.12.14

ボールを観客席に投げ込み罰金処分を受けたヤングは、SNSで不満をぶちまけた。(C)Getty Images

 現地時間12月11日、アトランタ・ホークスはホームでシカゴ・ブルズと対戦。ホークスは試合残り0.5秒にブルズに1点リードを奪われたが、スローインからボールを受けたルーキーのAJ・グリフィンが決勝弾となるブザービーターを決め、123-122で逆転勝利を収めた。

 ホークスはベンチのボグダン・ボグダノビッチが31得点をあげたほか、トレイ・ヤングが19得点、14アシスト、グリフィンが17得点、ディアンドレ・ハンターが16得点、クリント・カペラが15得点、14リバウンドをマーク。

 ブザービーターで決着というホークスファンにとっては最高の試合となったが、翌12日になってNBAはヤングへ2万5000ドル(約342万5000円)の罰金を科した。

 これはグリフィンの決勝弾が決まった直後、会場に集まったファンへ向けてヤングがボールを放り投げたことが原因。だが罰金処分となったヤングは、皮肉交じりにこうツイートしていた。

「ゲームのウィニングボールに触るチャンスがあったホークスファンの皆、すまない。あれをやっちゃいけないだなんて知らなかったんだ。これじゃもう(勝利を)祝福することすらできないじゃないか」
 
 罰金処分を科されたのはリーグの規定のため、仕方ない面もある。ただ、ヤングが大勢のファンとこのドラマチックな勝利の喜びをシェアしたかったという気持ちは十分理解できる。

 その後グリフィンの下へ駆けつけて激励していたことからも、ヤングがルーキーの活躍を称賛し、ホークスというチームを引っ張っていることが分かる。

 2連戦の2日目となった12日のメンフィス・グリズリーズ戦を103-128で落としたことで、ホークスはイースタン・カンファレンス7位の14勝14敗(勝率50.0%)になった。

 とはいえ、延長では3戦負けなし、3点差以内で決着した試合でも3勝1敗と接戦では強さを発揮している。現在はデジャンテ・マレーをケガで欠いているが、各ポジションに実力者を揃えるチームだけに、次戦以降で巻き返すことができるに違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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