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コーナーの3ポイント成功率は驚異の73.1%!スポットシューターとして躍動する渡邊雄太<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2022.12.18

今季の渡邊はコーナーエリアから7割を超える確率で3ポイントを沈めている。(C)Getty Images

 現地時間12月16日、トロントのスコシアバンク・アリーナで行なわれたトロント・ラプターズとブルックリン・ネッツの一戦。昨季までラプターズに所属し、今季ネッツに加入した渡邊雄太は古巣相手に21分間の出場で17得点、3リバウンド、1アシスト、1スティール、フィールドゴール85.7%(6/7)、3ポイント75.0%(3/4)、フリースロー100%(2/2)と躍動した。

 ネッツは最大18点差をつけられながら、ケビン・デュラント、カイリー・アービング、ベン・シモンズのビッグ3を中心に点差を縮め、119-116で逆転勝ち。

 同点で迎えた最後のオフェンス、決勝弾を決めたのはアービングだったが、2点を追う残り15.0秒、そのアービングのパスを受けて左コーナーから値千金の逆転3ポイントを沈めたのは渡邊。この日本人の活躍なくしてネッツの勝利はなかった。

 試合後、渡邊は「今日僕が決めた3ポイントはすべてコーナーからで簡単でした。自分が動いてスポットを見つけたわけじゃなく、コーナーに走って待っていたら最高のパスをくれました。彼らがチームメイトで良かった」とチームメイトに感謝を述べた。
 
 さらに渡邊は「このチームには1オン1を仕掛けられる選手がたくさんいて、僕の仕事はそれではないです。僕がコーナーに待機していれば、相手は僕が良いシューターだと分かっているからマークを外せない。

 僕はチームメイトのためにスペースを作り出しています。僕にマークが付いていたら中へアタックすればいいし、僕のマークが外れたらオープンができる。シンプルなバスケです」と語った。

 このラプターズ戦を終えて渡邊の3ポイント成功率は53.8%(28/52)に。これは一流シューターでも残すのが難しい数字だが、なかでも得意にしているスポットが両コーナーで、成功率は驚異の73.1%(19/26)。フリースロー並みの数字をマークしている。

 今季の3ポイント成功率はもちろんキャリアベスト。成功数は2020-21シーズン、ラプターズ在籍時の記録した36本にあと8本に迫っている。現在の渡邊の調子を考えれば、今月中に自己ベストを更新してもおかしくないだろう。

 自身3チーム目となるネッツでディフェンダー兼スポットシューターとして重宝され、今では接戦時の終盤に起用されるなどコーチからの信頼も得ている渡邊。今後も背番号18の献身的なプレー、そして今や彼を象徴するプレーとなった"コーナー3"に注目だ。

構成●ダンクシュート編集部
 
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