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NBA

「なぜ俺が議論されないか理解できない」“ディープスリー”の使い手リラードはシューターとして過小評価?<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2022.12.21

現役選手ではカリー、ハーデンに次ぐ2229本の3ポイントを決めているリラードだが、本人が語るようにシューターとして評価されることは少ない。(C)Getty Images

現役選手ではカリー、ハーデンに次ぐ2229本の3ポイントを決めているリラードだが、本人が語るようにシューターとして評価されることは少ない。(C)Getty Images

 ポートランド・トレイルブレイザーズのデイミアン・リラードは、現役トップクラスのスコアラーであると同時に、3ポイントラインのはるか後方からゴールを射抜く“ディープスリー”の使い手としても知られる。本人は、「史上最高」の呼び声高いステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)に次ぐシューターだと自負している。

 2012年のドラフト全体6位指名でブレイザーズに加入したリラードも、今季でNBA11年目になる。2019-20シーズンには平均30.0点を叩き出し、2年目から9シーズン連続で平均20点以上をマーク。

 現地時間12月17日に行なわれたヒューストン・ロケッツ戦では25得点をあげ、フランチャイズ史上2人目、歴代77人目の通算1万8000得点をクリアした。

 ロケッツ戦では、3ポイント成功数でもジャマール・クロフォード(2221本)を抜いて歴代8位に浮上。7位のジェイソン・テリー(2282本)、6位のヴィンス・カーター(2290本)も射程圏内に捉えている。しかし、リラード自身は、シューターとして自分は過小評価されていると感じているようだ。

 米メディア『Blazers.com』のケイシー・ホールダール記者によれば、リラードは「俺には多くのチャンスがあり、多くの3ポイントシュートを打ってきた。自分は本当に優れたシューターだと思っている。チャンスが多いなら、それを出来るだけ多く決めるべきだし、実際結果を残せている。嬉しいことさ」とコメント。そのうえで、世間の“史上最高のシューター”の議論の傾向に物申している。

「ソーシャルメディアで、史上最高のシューターについての議論をよく目にする。俺に触れるのはただのクレイジーだというような扱いだ。何年も3ポイントを打ち続けるのは難しいし、俺がどれだけ多くの3ポイントを決めてきたか、一貫して3ポイントを決めてきたかを考えると、みんなが俺について話さないのは逆にクレイジーだと思う。

 ステフ(カリー)が歴代最高なのは間違いない。ただ、ステフ以降の選手で、成功数だけでなく、どのようにシュートを打っているか、どれだけタフなシュートを決めているか、どれほど簡単にシュートしているかの観点から、なぜ俺が議論されないか理解できない」
 
 カリーは通算3ポイント成功数で唯一の3000本超にして歴代トップ(3248本)のNBA記録を保持し、史上最高のシューターであることに異論を唱えるものはほぼいないだろう。

 しかし、リラードも2019年のプレーオフ1回戦オクラホマシティ・サンダー戦で37フィート(約11.27m)の距離からジャンプショットを決め、チームを勝利に導いた。カリーほどでないにしても、それに次ぐ評価を得てもいいとの思いを滲ませている。

「俺は(3ポイント成功数の)リストで駆け上がっていくのを楽しみにしている。トップ3、トップ2にランクインした時、世間がシューターとしての俺に関して何というのか知りたいね」

 スモールボール化、ポジションレス化が進むNBAの中で、リラードは現役生活を終えるまでにシューターとしてどのような評価を得ることになるだろうか。

構成●ダンクシュート編集部
 
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