ロサンゼルス・レイカーズに所属するレブロン・ジェームズが今季でキャリア20年目を迎えた。昨年末に38歳を迎えた大ベテランがNBAデビューを飾ったのは、2003年10月29日のサクラメント・キングス戦だった。
この試合、クリーブランド・キャバリアーズに所属していた18歳のレブロンは42分50秒に出場。チームは敗れたものの、25得点、6リバウンド、9アシスト、4スティールと堂々たる成績を残した。
6日に行なわれた米メディア『ESPN』による独占インタビューで、レブロンはデビュー当時をこう振り返った。
「その瞬間に向けて、準備はできていた。俺は世界最高のリーグに所属していることも知っていた。だが俺はこの先どうなるかなんて知る由もなかったんだ。それにめちゃくちゃ緊張していた。最初の得点が何だったのかも分からなかった」
試合開始から約3分後、レブロンは右ベースラインからジャンパーを成功。その後も左ベースラインからジャンパー、ペイントエリアからショットを決め、スティールからのファストブレイクで今やトレードマークにもなったワンハンドダンクを叩き込むなど会場を沸かせた。
「実際、あれは難しいショットのようなものだ。でも俺は興奮していてめちゃくちゃ緊張していた。それに失敗したくなかったし、皆を失望させたくなかったんだ」
当時をそう回想したレブロンは、あれから19年以上の月日が流れても、リーグのトッププレーヤーの1人として活躍を続けている。
「俺はリングへボールを入れる方法は知っている。自分がスコアラーではないと言った時、(スコアリングは)俺のゲームの一部ではない、俺という選手を定義するものではないと言っても、そこには議論がある。そしてこの記録がどこまで続いていくのかを見た時、偉大なカリームがものすごい偉業を成し遂げているんだと分かる」
「けど俺にとってその議論をすることはない。自分がスコアラーだと感じたことはないからだ」
レブロンは07年1月6日から1127試合連続で2桁得点と、NBA史上最長記録を更新し続けているが、通算1万254アシストは歴代6位を残しているように、"スコアラー"という一言で表現するにはもったいない業績を残している。
そしてチームを勝利へ導くべく、粉骨砕身の活躍を続ける男は、13年を最後にMVPから遠ざかっているとはいえ、毎シーズンでMVPの票を得ており、相手チームがストップするべく警戒していることにプライドを持っている。
「コートへ出ることができ、相手のスカウティングリポートで今もなお注視すべき男となっていて、俺がハイレベルなプレーをしていると知らせてくれる。俺はチャンピオンシップ争いが可能なレベルでプレーを続けていきたいし、フロアに入れば毎回リスペクトされる存在でありたい。俺がどれくらいプレーしていようと、その間は(相手にとって)脅威でありたいんだ」
NBAの"キング"は、ユニホームを脱ぐ日までトップの座を譲る気はないようだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
この試合、クリーブランド・キャバリアーズに所属していた18歳のレブロンは42分50秒に出場。チームは敗れたものの、25得点、6リバウンド、9アシスト、4スティールと堂々たる成績を残した。
6日に行なわれた米メディア『ESPN』による独占インタビューで、レブロンはデビュー当時をこう振り返った。
「その瞬間に向けて、準備はできていた。俺は世界最高のリーグに所属していることも知っていた。だが俺はこの先どうなるかなんて知る由もなかったんだ。それにめちゃくちゃ緊張していた。最初の得点が何だったのかも分からなかった」
試合開始から約3分後、レブロンは右ベースラインからジャンパーを成功。その後も左ベースラインからジャンパー、ペイントエリアからショットを決め、スティールからのファストブレイクで今やトレードマークにもなったワンハンドダンクを叩き込むなど会場を沸かせた。
「実際、あれは難しいショットのようなものだ。でも俺は興奮していてめちゃくちゃ緊張していた。それに失敗したくなかったし、皆を失望させたくなかったんだ」
当時をそう回想したレブロンは、あれから19年以上の月日が流れても、リーグのトッププレーヤーの1人として活躍を続けている。
「俺はリングへボールを入れる方法は知っている。自分がスコアラーではないと言った時、(スコアリングは)俺のゲームの一部ではない、俺という選手を定義するものではないと言っても、そこには議論がある。そしてこの記録がどこまで続いていくのかを見た時、偉大なカリームがものすごい偉業を成し遂げているんだと分かる」
「けど俺にとってその議論をすることはない。自分がスコアラーだと感じたことはないからだ」
レブロンは07年1月6日から1127試合連続で2桁得点と、NBA史上最長記録を更新し続けているが、通算1万254アシストは歴代6位を残しているように、"スコアラー"という一言で表現するにはもったいない業績を残している。
そしてチームを勝利へ導くべく、粉骨砕身の活躍を続ける男は、13年を最後にMVPから遠ざかっているとはいえ、毎シーズンでMVPの票を得ており、相手チームがストップするべく警戒していることにプライドを持っている。
「コートへ出ることができ、相手のスカウティングリポートで今もなお注視すべき男となっていて、俺がハイレベルなプレーをしていると知らせてくれる。俺はチャンピオンシップ争いが可能なレベルでプレーを続けていきたいし、フロアに入れば毎回リスペクトされる存在でありたい。俺がどれくらいプレーしていようと、その間は(相手にとって)脅威でありたいんだ」
NBAの"キング"は、ユニホームを脱ぐ日までトップの座を譲る気はないようだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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