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「彼は得点力のあるマジック」リバースHCがハーデンを称賛「得点とアシストを量産するとチームはすごくいい」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.01.11

リバースHC(右)はトリプルダブルのハーデン(左)をレジェンドPGを引き合いに称賛した。(C)Getty Images

 現地時間1月10日、フィラデルフィア・セブンティシクサーズはホームでデトロイト・ピストンズを147-116で圧倒し、今季戦績をイースタン・カンファレンス4位の25勝15敗(勝率62.5%)とした。

 今季最多得点をマークしたシクサーズでは、ジョエル・エンビードがゲームハイの36得点に11リバウンド、2ブロック、タイリース・マキシーが16得点、トバイアス・ハリスが14得点、6リバウンド、シェイク・ミルトンが11得点、7アシストを残した。

 そしてジェームズ・ハーデンは、8日のピストンズ戦(20得点、11リバウンド、11アシスト)に続き、この試合でも16得点、12リバウンド、15アシストのトリプルダブルを達成。

 ドック・リバースHC(ヘッドコーチ)は、8日の試合後に往年のレジェンドPGを引き合いに出し、ハーデンをこう評していた。

「こう言うのはあまり好きではないんだが、彼が今夜のようにプレーしていると、まるでフロアに得点力のあるマジック・ジョンソンがいるみたいだ」

「彼がこのペースで引っ張り、得点とアシストを量産すると、このチームはすごくいいんだ」
 
 マジックは206㎝・97㎏の超大型PGとして、1980年代にレイカーズを5度の優勝へ導いた生粋のリーダー。4度のアシスト王に輝き、レギュラーシーズンにおけるキャリア平均11.2本、プレーオフでも同12.3本でNBA歴代1位を誇っており、得点面でもキャリア平均19.5点とインパクトを与えてきた。

 一方のハーデン(196㎝・99㎏)は、エリートクラスの身体能力こそないものの、屈強な肉体と多彩なパス、自慢のシュート力でリーグ有数の選手へ上りつめた男。キャリア14年目の今季も、25試合に出場して平均21.8点、6.5リバウンド、11.0アシスト、1.4スティールを残し、シクサーズのコンダクター役を務めている。

 マジックはNBA史上最高のPGとも評されるスーパースターで、ハーデンはスコアラー兼プレーメーカー。両者が同じタイプなのかは疑問だが、マジックと比較されることはどんな選手にとっても名誉なことだろう。

 もっとも、ハーデンは10日に『Yahoo! Sports』へ公開された記事のなかで「俺はジェームズ・ハーデンだ。マジックは信じられないほど素晴らしいバスケットボール選手で、このリーグで数多くのことを成し遂げてきた。でも俺はジェームズ・ハーデンなんだ」と語っていた。

 シクサーズで2年目を迎えた"The Beard"は、今後も好スタッツを残し続け、レジェンドと肩を並べられるか。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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