現地時間１月28日（日本時間29日、日付は以下同）に行なわれたデンバー・ナゲッツとフィラデルフィア・セブンティシクサーズによる一戦は、第４クォーター中盤に逆転したシクサーズが126－119で勝利。これで７連勝となり、チームは32勝16敗（勝率66.7％）でイースタン・カンファレンス２位につけている。

　この試合、シクサーズは大黒柱のジョエル・エンビードが47得点、18リバウンド、５アシスト、３スティール、２ブロックと攻守両面で大爆発。相棒のジェームズ・ハーデンも17得点、13アシストのダブルダブルを記録し、チームを勝利に導いた。

　試合後、ナゲッツのマイケル・マローンHC（ヘッドコーチ）は大活躍を許したエンビードを絶賛。さらに「ジェームズ・ハーデンも称賛しなければいけないね」と切り出し、シクサーズの“コンダクター”にリスペクトを示した。
  「キャリアを通して、彼は役割を変えており、そのチームの勝利を助けるために必要なことをハイレベルでこなしている。我々はジェームズが今もなおすごい選手だとわかっているよ」

　かつては３年連続で得点王に輝くほどのスコアリング力を誇ったハーデンだが、シクサーズ加入後はパスに注力。今季は平均21.4点、6.3リバウンド、1.3スティールに加え、規定試合未満ながらリーグ１位に相当する11.2アシストをマークしている。マローンHCが話したように、チーム状況に応じて自らの役割を変え、献身的に勝利に貢献していると言えよう。

　また、マローンHCはハーデンがキャリアで残してきた実績も見逃せないと指摘した。

「ここ10年間のリーグは、ジェームズがゲームに革命をもたらしたようなものだ。スコアリング、ショットメーキング、ファウルをもらう能力が優れていて、フリースローラインへ数多く立ってきた。（シクサーズでは）その２人が一緒にプレーしている。それに、フィリーには彼らの周囲にも本当に有能なロールプレーヤーがいる。だから彼らには何か特別なことができるチャンスがあると思う」