2022-23シーズンのNBAは、現地時間3月14日時点で1034試合を終え、リーグの平均得点は114.5を記録。114点を超えるのは1969-70シーズン(平均116.7点)以来で、全77シーズンで見ても歴代9位にランクインしている。
それを象徴するかのように、今季は1月2日のシカゴ・ブルズ戦でクリーブランド・キャバリアーズのドノバン・ミッチェルが71得点、そして2月26日のヒューストン・ロケッツ戦ではポートランド・トレイルブレイザーズのデイミアン・リラードが13本の3ポイントを決め、こちらも71得点を叩き出した。
NBAで1試合における最多得点記録はウィルト・チェンバレン(元フィラデルフィア・ウォリアーズほか)が62年に残した100得点、2位は06年にコビー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)が奪った81得点だが、近い将来、この記録を上回る日が訪れるかもしれない。
15日に公開されたJJ・レディック(元ロサンゼルス・クリッパーズほか)がホスト役を務めるポッドキャスト番組"The Old Man and the Three"へゲスト出演したリラードは「俺たちが実際にそれをやるのは確実だとは言えない。だけど間違いなくその可能性はある」と語り、71得点をあげたロケッツ戦について振り返っていた。
「俺はあの試合まで(100得点について)迷っていた。でもレギュレーションで71得点を奪ったんだ。もしあの試合がダブルオーバータイムになっていたら、あるいは俺のスリーが13/22で、(落としたうちの)6本は入りかけていた。だからあと6本決めていたかもしれない。それで18得点だ。それにレイアップを3本、リムでブロックされていた…。それにゲーム終盤でいくつかショットを打っていたらと思うとね」
リラードはロケッツ戦で39分間出場したが、これは70得点超えを達成した選手で歴代最小のプレータイムだった。そして本人が振り返ったように、3ポイントとレイアップをあと数本決めていれば、コビー超えの可能性も十分あった。
今季のリラードは55試合の出場でキャリアハイの平均32.3点(40得点ゲームは14度)に4.7リバウンド、7.3アシストをマーク。3ポイント成功率は37.6%で、平均4.3本成功は自己最多ペースとなっている。
「あの試合が終わって、みんなは『マジか。71得点したのか』って感じだった。でも俺としては、今夜は90点取るべきだったと感じている。そのことを考えると、俺とステフ・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)なら間違いなく100得点できる気がするんだ」とリラードは自信を覗かせていた。
15日を終えた時点で、今季のプレーオフ進出が決まっているのはイースタン・カンファレンス1位のミルウォーキー・バックス(50勝19敗/勝率72.5%)のみ。
ウエスタン・カンファレンスのプレーオフ進出争いは最後までもつれる様相で、本日の試合でウォリアーズはロサンゼルス・クリッパーズに敗れたとはいえ、カリーは50得点の爆発を見せていた。
レギュラーシーズンも終盤に差し掛かり、最後まで一戦必勝の展開が続けば、今季中に71得点をも上回るハイスコアリングショーを目撃することになるかもしれない。
文●秋山裕之(フリーライター)
それを象徴するかのように、今季は1月2日のシカゴ・ブルズ戦でクリーブランド・キャバリアーズのドノバン・ミッチェルが71得点、そして2月26日のヒューストン・ロケッツ戦ではポートランド・トレイルブレイザーズのデイミアン・リラードが13本の3ポイントを決め、こちらも71得点を叩き出した。
NBAで1試合における最多得点記録はウィルト・チェンバレン(元フィラデルフィア・ウォリアーズほか)が62年に残した100得点、2位は06年にコビー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)が奪った81得点だが、近い将来、この記録を上回る日が訪れるかもしれない。
15日に公開されたJJ・レディック(元ロサンゼルス・クリッパーズほか)がホスト役を務めるポッドキャスト番組"The Old Man and the Three"へゲスト出演したリラードは「俺たちが実際にそれをやるのは確実だとは言えない。だけど間違いなくその可能性はある」と語り、71得点をあげたロケッツ戦について振り返っていた。
「俺はあの試合まで(100得点について)迷っていた。でもレギュレーションで71得点を奪ったんだ。もしあの試合がダブルオーバータイムになっていたら、あるいは俺のスリーが13/22で、(落としたうちの)6本は入りかけていた。だからあと6本決めていたかもしれない。それで18得点だ。それにレイアップを3本、リムでブロックされていた…。それにゲーム終盤でいくつかショットを打っていたらと思うとね」
リラードはロケッツ戦で39分間出場したが、これは70得点超えを達成した選手で歴代最小のプレータイムだった。そして本人が振り返ったように、3ポイントとレイアップをあと数本決めていれば、コビー超えの可能性も十分あった。
今季のリラードは55試合の出場でキャリアハイの平均32.3点(40得点ゲームは14度)に4.7リバウンド、7.3アシストをマーク。3ポイント成功率は37.6%で、平均4.3本成功は自己最多ペースとなっている。
「あの試合が終わって、みんなは『マジか。71得点したのか』って感じだった。でも俺としては、今夜は90点取るべきだったと感じている。そのことを考えると、俺とステフ・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)なら間違いなく100得点できる気がするんだ」とリラードは自信を覗かせていた。
15日を終えた時点で、今季のプレーオフ進出が決まっているのはイースタン・カンファレンス1位のミルウォーキー・バックス(50勝19敗/勝率72.5%)のみ。
ウエスタン・カンファレンスのプレーオフ進出争いは最後までもつれる様相で、本日の試合でウォリアーズはロサンゼルス・クリッパーズに敗れたとはいえ、カリーは50得点の爆発を見せていた。
レギュラーシーズンも終盤に差し掛かり、最後まで一戦必勝の展開が続けば、今季中に71得点をも上回るハイスコアリングショーを目撃することになるかもしれない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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