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「彼こそ未来」とスナイダーHCを崇拝するホークスのヤング。来季は「より3ポイントを打つことにフォーカスする」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.06.05

今季途中にHCに就任したスナイダー(右)に、ヤングは信頼を寄せているようだ。(C)Getty Images

 今季のアトランタ・ホークスは開幕から波に乗り切れず、オールスターブレイク期間中にネイト・マクミランHC(ヘッドコーチ)を解任。その後、アシスタントコーチ(AC)のジョー・プランティが暫定HCとして2試合を指揮したのち、2月下旬に新指揮官としてクイン・スナイダーを迎え、残りのシーズンを戦った。

 レギュラーシーズンをイースタン・カンファレンス8位の41勝41敗(勝率50.0%)で終えると、プレーイン・ゲームで同7位のマイアミ・ヒートを撃破。3年連続でプレーオフ進出を決めた。

 だが、ファーストラウンドでボストン・セルティックスに2勝4敗で敗れてシーズン終了。一昨季にカンファレンス・ファイナルまで勝ち進んだチームは、2年続けて1回戦で姿を消すこととなった。

 もっとも、セルティックスとのシリーズは開幕前から敗戦濃厚で、4戦全敗のスウィープと予想するメディアもあったなか、トレイ・ヤングが32得点、9アシスト、デジャンテ・マレーが25得点、6リバウンド、5アシストをあげて第3戦に勝利。第5戦では試合終盤にヤングがスリーを決めて逆転勝利を収めており、予想以上の健闘を見せていたと受け取ることもできる。
 
 今季を終えたヤングは「クイン(スナイダー)こそが未来。僕は彼とともに、この街がチャンピオンシップを勝ち取ることになると信じている」とコメント。チームの将来を「本当に楽しみにしている」と前向きな言葉を発していた。

 セルティックスとのシリーズで、ヤングは両チームトップの平均29.2点、10.2アシストに3.7リバウンド、1.7スティールを記録。一方、相手の厳しいマークに遭ったこともありフィールドゴール成功率40.3%、3ポイント成功率も33.3%にとどまっており、シュートタッチに苦しんでいた。

 キャリア5年目を終えた24歳のエースガードは、自身の課題についてディフェンスとも語っていた。

「僕には上手くならないといけない部分がある。もしミスをしたら、謝るようにする。今は完璧な選手じゃないけど、この夏と次のシーズンに向けてフォーカスしていくことがいくつかある。それを楽しみにしているよ」
 
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スナイダーHCは3ポイントの増加にフォーカス