NBAの歴史において、名プレーヤーの活躍の陰に名将の存在がある例は多い。マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)やコビー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)にはフィル・ジャクソンという名コーチがいたが、“キング”ことレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)にはそういったHC(ヘッドコーチ)がいなかった分、なおのこと偉大だと元NBA選手のギルバート・アリナスが説いている。
2003年にNBA入りしたレブロンは今季でプロ20年目のシーズンが終了。2月に通算得点でカリーム・アブドゥル・ジャバーを抜いて歴代首位に浮上し、これまでリーグ優勝とファイナルMVP4回、オールNBA1stチーム13回、オールディフェンシブ1stチーム5回、得点王とアシスト王1回、NBA75周年記念チームにも選出されるなど、輝かしい実績を誇る。
クリーブランド・キャバリアーズ時代はポール・サイラス、ブレンダン・マローン、マイク・ブラウン(現サクラメント・キングスHC)、マイアミ・ヒート時代はエリック・スポールストラ、2014年のキャブズ復帰後はデイビッド・ブラットとタロン・ルー(現ロサンゼルス・クリッパーズHC)、レイカーズではルーク・ウォルトン、フランク・ヴォーゲル、そして現在はダービン・ハムの下でプレーしている。
アリナスは自身のポッドキャスト『Gil’s Arena』で、経験豊富な名将の指導を受けたジョーダンやコビーに対し、レブロンはキャリアを通じて指導者に恵まれなかった側面があるとの持論を展開した。
「昔は、偉大な選手には素晴らしいコーチがついていたものだ。でも、今のスーパースターには駆け出しや経験不足のコーチがつくのが不思議だ。選手を見るうえでは、コーチも考慮しないといけない。偉大なチームは偉大なコーチが指揮を執っているが、そのほかのライバルたちは無名なコーチが率いていることが多い。
レブロンのバスケットボールの知識の参考となっているのは、彼自身が学んで得たもので、フィル・ジャクソンではない。彼はすべてのステップで経験の浅いコーチがついていた。だから、俺たちが見ているのは、レブロン自身の偉大さなんだ。それはコビーと比較する時にも考慮しないといけない。コビーとジョーダンにはフィル・ジャクソンがいて、それがアドバンテージになっていた。自分でプレーブックを見ながら戦うのとは訳が違うからね」
もっとも、アリナスはレブロンの卓越したスキルと万能性を認めながらも、GOAT(史上最高の選手)はジョーダンとすべきだと主張している。
「彼はキャリアの中で9回もシーズン82試合出場がある。それ以外もほとんどが、80試合、81試合だ。あの時代にね。耐久性の面で言えば、(両者には)少し差があると言わざるを得ない。レブロンは選手に必要なすべてのツールを備えているが、ジョーダンがジョーダンたる所以は、追随する選手がいないということだ。2度目の優勝からベストプレーヤーとみなされ、そこからもう無双だった」
レイカーズとの契約を2年残す(最終年はプレーヤーオプション)なかで、「考えることがたくさんある」と意味深な言葉を残して話題となったレブロンだが、契約を全うするとなれば、さらに生きるレジェンドとしての立場は確固たるものになりそうだ。
構成●ダンクシュート編集部
【PHOTO】38歳を迎えても未だ衰え知らず!NBAの“キング”レブロン・ジェームズ特集!
2003年にNBA入りしたレブロンは今季でプロ20年目のシーズンが終了。2月に通算得点でカリーム・アブドゥル・ジャバーを抜いて歴代首位に浮上し、これまでリーグ優勝とファイナルMVP4回、オールNBA1stチーム13回、オールディフェンシブ1stチーム5回、得点王とアシスト王1回、NBA75周年記念チームにも選出されるなど、輝かしい実績を誇る。
クリーブランド・キャバリアーズ時代はポール・サイラス、ブレンダン・マローン、マイク・ブラウン(現サクラメント・キングスHC)、マイアミ・ヒート時代はエリック・スポールストラ、2014年のキャブズ復帰後はデイビッド・ブラットとタロン・ルー(現ロサンゼルス・クリッパーズHC)、レイカーズではルーク・ウォルトン、フランク・ヴォーゲル、そして現在はダービン・ハムの下でプレーしている。
アリナスは自身のポッドキャスト『Gil’s Arena』で、経験豊富な名将の指導を受けたジョーダンやコビーに対し、レブロンはキャリアを通じて指導者に恵まれなかった側面があるとの持論を展開した。
「昔は、偉大な選手には素晴らしいコーチがついていたものだ。でも、今のスーパースターには駆け出しや経験不足のコーチがつくのが不思議だ。選手を見るうえでは、コーチも考慮しないといけない。偉大なチームは偉大なコーチが指揮を執っているが、そのほかのライバルたちは無名なコーチが率いていることが多い。
レブロンのバスケットボールの知識の参考となっているのは、彼自身が学んで得たもので、フィル・ジャクソンではない。彼はすべてのステップで経験の浅いコーチがついていた。だから、俺たちが見ているのは、レブロン自身の偉大さなんだ。それはコビーと比較する時にも考慮しないといけない。コビーとジョーダンにはフィル・ジャクソンがいて、それがアドバンテージになっていた。自分でプレーブックを見ながら戦うのとは訳が違うからね」
もっとも、アリナスはレブロンの卓越したスキルと万能性を認めながらも、GOAT(史上最高の選手)はジョーダンとすべきだと主張している。
「彼はキャリアの中で9回もシーズン82試合出場がある。それ以外もほとんどが、80試合、81試合だ。あの時代にね。耐久性の面で言えば、(両者には)少し差があると言わざるを得ない。レブロンは選手に必要なすべてのツールを備えているが、ジョーダンがジョーダンたる所以は、追随する選手がいないということだ。2度目の優勝からベストプレーヤーとみなされ、そこからもう無双だった」
レイカーズとの契約を2年残す(最終年はプレーヤーオプション)なかで、「考えることがたくさんある」と意味深な言葉を残して話題となったレブロンだが、契約を全うするとなれば、さらに生きるレジェンドとしての立場は確固たるものになりそうだ。
構成●ダンクシュート編集部
【PHOTO】38歳を迎えても未だ衰え知らず!NBAの“キング”レブロン・ジェームズ特集!
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