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NBA

NBAドラ1候補ウェンバンヤマの比較対象は大谷翔平?識者が力説「真の意味でフロアの両エンドを支配できる」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.06.22

NBAのドラフトで1位指名が有力視されるフランスの至宝ウェンバンヤマ(左)。現地記者は比較対象に大谷の名を挙げた。(C)Getty Images

NBAのドラフトで1位指名が有力視されるフランスの至宝ウェンバンヤマ(左)。現地記者は比較対象に大谷の名を挙げた。(C)Getty Images

 いよいよ明日(日本時間6月23日)に迫った「NBAドラフト2023」。今年の注目はなんといっても、“100年に1人の逸材”と評されるフランスの新星、ヴィクター・ウェンバンヤマだ。

 サンアントニオ・スパーズによる全体1位指名はほぼ確実な状況のなか、フランスでのシーズンを終えた19歳はドラフトが行なわれるニューヨークに到着。NBAの密着カメラを引き連れ地下鉄で移動し、ヤンキースタジアムで始球式を務める(結果は大暴投)など、早くも注目度の高さを見せつけた。

 現地のメディアもウェンバンヤマをこぞって特集し、ドラフト時の恒例とも言える歴代プレーヤーとの比較論が展開されているが、224cmのサイズにガードのような俊敏な身のこなし、守備では強烈なブロックショットを連発する大器は、過去のどのスーパースターにも当てはまらない。まさに“規格外”の存在だ。

 そのなかで、ある識者が比較対象に挙げたのは、まさかの大谷翔平だった。
 
『The Athletic』のデイビッド・オルドリッジ記者は、「ヴィクター・ウェンバンヤマと比べられる選手は、ラルフ・サンプソン(※身長224cmで1983年のドラフト1位選手)でもケビン・ガーネットでもケビン・デュラントでも、レブロン・ジェームズでもない。ショウヘイ・オオタニだ」と言及。

 NBAの錚々たるレジェンドではなく、メジャーリーグの世界において、かつてない高いレベルで二刀流を成功させ、球界の常識を変えた日本のスーパースターを引き合いに出したのだ。

 同記者は「オオタニはマウンドでもバッターボックスでも支配し、(野球という)ゲームの分子を再構築し続けている」と語ったうえで、ウェンバンヤマもNBAで同じようなインパクトを残すと力説。

 バスケットボールの場合はコート上の全選手が攻撃と守備に参加するため、攻守をトップレベルでこなす選手は珍しくないが、ウェンバンヤマは「真の意味でフロアの両エンドを支配できる」と語った。

 アメリカでプレーする以前に母国でMVPに輝くなど実績を残してきた点、異次元のプレーぶりから「ユニコーン」の異名をとる点など、確かに大谷とウェンバンヤマの各リーグにおける立ち位置は近いかもしれない。

 すでにMLBで確固たる地位を確立した大谷に対し、NBAでこれから実力を証明する必要があるウェンバンヤマ。母国と全米の期待に応え、“バスケットボール界の大谷”になれるか注目だ。

構成●ダンクシュート編集部
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