今夏にフィリピン、インドネシア、そして日本で共同開催されるFIBAバスケットボールワールドカップ2023。その男子日本代表チーム、通称“Akatsuki Japan”に、NBAロサンゼルス・レイカーズに所属する八村塁が参加しないことが６月27日、JBA（日本バスケットボール協会）から発表された。

　リリースでは、今夏に制限付きFA（フリーエージェント）となること、また今季彼が所属するレイカーズはウエスタン・カンファレンス決勝まで戦っていたことから、「NBA における来季の契約、またコンディショニング等の課題を総合的に勘案したうえで本人の意向を受け入れ、今夏の日本代表活動への招集を見送る」とのこと。

　いずれにせよ代表チームにとっては大打撃で、同月19日に発表された25人の第１次代表候補に名を連ねているNBAブルックリン・ネッツの渡邊雄太や、NCAAでプレーするネブラスカ大の富永啓生、今季はNBA下部Gリーグのテキサス・レジェンズに所属していた馬場雄大、さらには富樫勇樹（千葉ジェッツ）や河村勇輝（横浜ビー・コルセアーズ）といったBリーグを代表するスター選手たちを中心に、大黒柱の穴を埋めていかなければならないだろう。
  　八村の欠場を受け、男子日本代表のヘッドコーチを務めるトム・ホーバスは、以下のコメントを発表した。

「沖縄で開催されるワールドカップを、能力や存在感のある八村選手と一緒に戦えないことは非常に残念です。しかしながら、私たちは現在の代表候補選手に大きな期待を抱いており、ワールドカップにおいてアジアNo.１のチームとなってパリオリンピックの出場権を獲得するという目的を達成するために努力を続けていきます。

　八村選手がNBAで活躍し続け、そして来年のパリオリンピックでは一緒に戦えることを心より願っています」

　ドイツ（FIBAランキング11位）、フィンランド（同24位）、オーストラリア（同３位）が待ち構える“死のグループ”の第１ラウンドを、八村抜きで戦わなければならなくなった日本（同36位）。苦戦は必至だが、2024年のパリ五輪の出場権を勝ち取るためにも、ホーバスHCの下で一丸となって戦い抜いてほしいところだ。

構成●ダンクシュート編集部

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