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渡邊雄太、開幕直前のW杯へ“断固たる決意”!「パリ五輪にチームを連れていけない場合は代表を引退」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.08.10

高校生向けのトークショーに参加した渡邊。25日開幕のW杯は「代表引退」をかけて臨むと語った。

 8月9日、東京の渋谷ストリームホールでジョーダンブランドのイベントが開催され、日本代表の渡邊雄太(フェニックス・サンズ)が参加。開幕まで約2週間に迫った「FIBAバスケットボールワールドカップ(W杯)2023」への意気込みを語った。

 この日は事前に選ばれた男女高校生を対象に、ジョーダンブランドの新作シューズの紹介、元女子日本代表・大神雄子氏(トヨタ自動車アンテロープスHC)によるクリニックが行なわれ、渡邊は最後のトークショーに登場。今月25日開幕のW杯について「いい準備ができている」とし、次のように語った。

「自国開催というのはなかなかできない経験。グループ的には正直、大変なグループ(E/ドイツ、フィンランド、オーストラリアと同組)に入っちゃたなという感じはあるんですけど、全員が勝つための練習ができていると思います。あと2週間ちょっと、できることをしっかりやって8月25日のドイツ戦に臨めればなと思います」

 渡邊にとって今回のW杯は、2019年の中国大会に続く2度目の舞台。21年ぶりの地力出場を果たした当時は5戦全敗で31位(32か国中)に終わり、NBA入りした八村塁らを擁し"史上最強"と呼ばれた21年東京五輪も3連敗で終えた。
 
 現状、世界大会で8連敗を喫していることについて、「期待され続けて結局、世界では全然勝てていない状況」と渡邊。「今回はパリの出場権がかかっているので、(2024年の)パリ五輪にチームを連れていけない場合は代表を引退しようかなと思っています」と、進退をかけて臨むことを明かした。

 渡邊は7月に自身主催のクリニックを開いた際にも同様の発言を残していたが、この日MCを務めた佐々木クリス氏が「本当に?」と尋ねると、「本当です。これは本当です」と宣言。改めて、自国開催の今大会にかける"断固たる決意"を示した。

 今回のW杯では最終結果に基づき、大陸別の上位国にパリ五輪の出場権が与えられる。ヨーロッパとアメリカ大陸は上位2か国、オセアニア、アジア、アフリカは最上位国が切符を獲得。アジアの日本にとって競争相手となるのは、同じく開催国のフィリピン(グループA)をはじめ、中国(グループB)、ヨルダン(グループC)、イラン(グループG)、レバノン(グループH)の5チームだ。

 28歳という脂の乗っているこのタイミングでの代表引退となれば、日本バスケ界にとって大打撃だが、それは結果を残せなければの話。目標のアジア最上位を勝ち取り、パリ五輪の出場を決めれば、渡邊は来夏も日本のリーダーとしてチームを牽引してくれるだろう。

構成●ダンクシュート編集部

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